米雇用統計が弱い報告になれば、暗号資産を支える可能性:ING
  • INGによると、8月2日に発表されるアメリカの非農業部門雇用者数は予想を下回る可能性がある。
  • 弱い報告であれば、FRBの利下げ期待が強まり、ビットコインを含むリスク資産を支える可能性がある。

8月2日のアメリカの非農業部門雇用者数の発表を待つ市場に対し、オランダに拠点を置く大手総合金融機関INGのアナリストは、弱い数字に傾き、暗号資産(仮想通貨)を含む金融市場のボラティリティを高める可能性があると警告している。

ウォール・ストリート・ジャーナルによるエコノミストの調査によると、アメリカ東部時間の午前8時半(日本時間午後9時半)に発表される7月の雇用統計は、18万5000人増と6月の20万6000人増を下回ると予想されている。失業率は4.1%で6月と変わらず、時間当たり賃金の年間伸び率は3.7%に鈍化すると見られている。

「ISM製造業景気指数とNFIB中小企業楽観指数の統計から、リスクは雇用の悪化に偏っていることが示唆される」とINGのアナリストは2日の顧客向けメモで述べ、ドルに弱気な見方を示した。

弱い報告であれば、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ期待が強まり、ドルの魅力が低下することは間違いない。7月31日にジェローム・パウエル(Jerome Powell)議長が大幅な利下げを否定したにもかかわらず、トレーダーはすでにFRBが9月に利下げを開始し、緩和を拡大すると予想している。INGによると、現在進行中の株式市場の混乱と地政学的緊張による逃避需要が和らげば、マクロ経済的な力によってドルが下落する可能性があるという。

金融情勢に大きな影響を与える世界の基軸通貨である米ドルの下落は、しばしば暗号資産のようなリスク資産への需要を喚起する。

CoinDeskのデータによると、ビットコイン(BTC)はアジア時間の安値6万2200ドル付近から、雇用統計を前に6万4500ドルまで回復した。アナリストらは、FRBの利下げが間近に迫っていることから、ビットコインは今後数カ月で7万4000ドルを超えて新高値に達すると予想している。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Risks Are Skewed to a Weaker Nonfarm Payrolls Print, ING Says

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