MakerDAO、保有しているMKRを新発行のガバナンストークンに替える選択肢を提供
  • MakerDAO は、「エンドゲーム」計画の一環として、NewGovToken (NGT) と NewStable (NST) を発行する。
  • NGTは、MKRを1対24000の割合で替えることにより取得できる。
  • 新しいステーブルコインは DAI と 1:1 で連動する。MKR と DAI は両方ともこれまで通り運用される。

DAIステーブルコインを支えるプロトコルである暗号資産(仮想通貨)レンディング・プラットフォームのMakerDAOは、メーカー(MKR)保有者が自身のトークンを、新発行されたNewGovToken(NGT)に変換できるようにする。

保有者は1 MKRを24000 NGTに交換することができることになる。これによりユーザーがより多くのNGTトークンを保有することで、ガバナンスへの参加が向上するとMakerDAOは期待している。

記事執筆時点でMKRは総供給量が977631で、2084ドル(約30万円、1ドル=144円換算)で取引されている。他のガバナンストークンと比較して、供給量が限られ額面価格が高いため、ガバナンス投票という観点からは幅広い参加を得ることは困難となる。

また、MakerDAO は NGT の展開に加え、新しいステーブルコインである NewStable (NST) を発表した。これは、DAI と 1:1 で連動するステーブルコインだ。DAI と MKR はどちらも引き続き利用可能で、変換は選択可能となる。

「ガバナンスが異なる決定を下さない限り、両トークンに関して当面は変更がないと想定される」とMakerDAOはX(旧ツイッター)に投稿した。

これらのトークンは、新しいステーブルコインの発行や新しい収益獲得方法など、Makerエコシステムの拡張を唱えるMakerDAOによる「エンドゲーム(endgame)」計画の一環である。

|翻訳・編集:T.Minamoto
|画像:Shutterstock
|原文:MakerDAO to Offer Optional MKR Conversions for New Governance Token

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