XRP、弱気パターンの失敗で3.40ドルまで上昇か

- XRPは、三尊天井(ヘッド・アンド・ショルダー)からの下方ブレイクが失敗に終わり、3.40ドルまでの上昇する可能性がある。
- CoinDeskリサーチのAIテクニカル分析モデルは、XRPは今後2週間で2.85ドルに達する可能性があると予測した。
エックス・アール・ピー(XRP)は、大きな弱気パターンの形成が失敗に終わったことで、強気が主導権を握る余地が生まれ、大幅な上昇の可能性が開けた。XRPはリップル(Ripple)社が国際送金で利用している暗号資産(仮想通貨)。
XRPは2024年12月から2025年4月にかけて、三尊天井(ヘッド・アンド・ショルダー)を形成し、市場の主導権が強気から弱気へと移行する兆候を示していた。4月初旬にはサポートラインである2ドルを下回り、1.60ドルまで急落した。
一部のアナリストは1.20ドルまでの下落を予測したが、価格はすぐに反転し、2ドル台を回復、下方ブレイクは失敗に終わった。以降、XRPは上昇を続けて2.50ドルを超え、1月中旬の高値3.40ドルから続いていた下降トレンドの終息を示している。
この強気見通しは、XRPが200日単純移動平均線(SMA)を大きく上回って推移していることにも裏付けられている。4月初旬にビットコイン(BTC)が7万5000ドルを割り込む場面でも、XRPは同平均線を概ね上回っていた。

CoinDeskリサーチのAIテクニカル分析モデルによると、この強気の動きは取引高の急増にも裏付けられており、価格上昇への投資家の自信を示している。
「2.40ドルの重要なレジスタンス水準が高い取引高とともに明確に突破され、上昇チャンネルを形成しながら買いが加速した。XRPは6月1日までに2.85ドルに達する可能性があると予測しているが、一部のアナリストはさらに高値を予想しており、3.33ドルから最大15ドルまでを予測している」と同モデルは指摘。
「SEC(米証券取引委員会)との裁判でリップルが勝訴したことや、暗号資産フレンドリーなトランプ政権誕生による大統領選後の楽観ムードを背景に、市場心理は強く強気に傾いている」と続けた。
|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:XRPの価格推移:TradingView/CoinDesk
|原文:XRP Prices Could Blast Higher to $3.40 as Major Bearish Pattern Fails