ブラックロックのビットコイン現物ETF、4週間続いた出来高の減少傾向を打破

- ブラックロックのビットコイン現物ETF(IBIT、ナスダック上場)は先週3.49%上昇し、4週間続いた出来高の減少を脱した。
- IBITは先週13億1000万ドルの純流入を記録し、今月の投資家資金は37億4000万ドルに達した。
ブラックロック(BlackRock)のビットコイン現物ETF(上場投資信託)は先週、出来高が4週間続いた減少傾向を脱し、3.49%上昇した。
TradingViewによると、6月27日までの週の出来高は2億1002万株で、前週の1億7174万株から22.2%増加した。これは5月第3週以来の週次での増加となる。
出来高の回復は、このETF、IBITへの需要が継続していることが背景にある。IBITは先週、その前週の12億3000万ドル(約1783億5000万円、1ドル=145円換算)に続き、13億1000万ドル(約1899億5000万円)の純流入を記録した。SoSoValueによると、最大の上場ファンドであるIBITは、今月に37億4000万ドル(約5423億円)の投資家資金を獲得した。
アメリカに上場されている11の現物ETFは今月、合計で40億ドル(約5800億円)を超える純流入を記録し、3カ月連続の流入となった。

チャートを見ると、IBITがブルフラッグ(強気の旗)を形成しており、BTCのチャートに見られる強気継続パターンを模倣していることがわかる。
もし、ブレイクアウトが確認されれば、4月初旬の42.98ドル付近の安値からの強気相場の継続を示唆することになる。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:BlackRock’s Spot Bitcoin ETF Snaps Four-Week Downtrend in Volumes