- 暗号資産(仮想通貨)取引所のジェミナイ(Gemini)は、リップル(Ripple)と提携し、XRPクレジットカードをローンチした。様々な支払いに対して、最大4%の暗号資産(仮想通貨)報酬を提供することになる。
- ジェミナイはまた、米国ユーザー向けの現物取引ペアの基軸通貨として、リップルのRLUSDステーブルコインの利用を拡大している。
- ジェミナイは6月、IPO(新規株式公開)を申請した。
ビリオネアの双子、キャメロン・ウィンクルボス氏とタイラー・ウィンクルボス氏によって設立された暗号資産取引所ジェミナイは、CoinDeskに対し、リップル社と提携してエックス・アール・ピー(XRP)のクレジットカードをローンチし、ユーザーに様々な支出カテゴリーで暗号資産報酬を提供すると述べた。
ブログ投稿によると、他のジェミナイキャッシュバックカードと同様にWebBankと共同で発行されるこのカードは、保有者がガソリン、EV充電、およびライドシェアの支払いで最大4%、食事で3%、食料品で2%、その他の取引で1%のXRP還元を得ることを可能にする。
ジェミナイはまた、特定の加盟店と提携し、対象となる支払いで最大10%の還元を提供すると述べた。
ジェミナイの共同創設者兼CEOであるタイラー・ウィンクルボス氏は声明で、「我々は顧客とXRPアーミー(XRPの熱烈な支持者たち)に対し、XRPを獲得し、彼らの情熱、忠誠心、そして興奮を表現する新しい方法を提供する」と述べた。
ジェミナイはさらに、リップル社が発行する6億8000万ドル(約1000億円、1ドル=148円換算)規模の米ドルステーブルコインであるRipple USD(RLUSD)の利用も拡大している。
このトークンは現在、米国ユーザー向けに、ジェミナイ上のすべての現物取引ペアの基軸通貨として利用可能であり、トレーダーは余分な変換手順なしでRLUSDと他の資産を交換できる。
リップル社のCEOであるブラッド・ガーリングハウス(Brad Garlinghouse)氏は声明で、「5500万人の米国人が暗号資産を所有しており、より多くの人々が日常生活で暗号資産にアクセスし、使用する簡単な方法を探している中、その数は増え続けている」と述べ、次のように続けた。
「我々はジェミナイと共に、日々の支出をXRPとRLUSDの両方を獲得し、それらとつながる機会にしている」と語った。
ジェミナイは、米国での株式公開の準備を進めており、サービスの提供を強化している。6月には、トークン化された米国株の取引を開始した。
先週には、EUでの事業拡大のためにマルタでMiCA(暗号資産市場規制法)に準拠したライセンスを取得した。
ジェミナイはまた、IPO(新規株式公開)申請の書類でリップル社から7500万ドルの信用枠の提供を受けたことを明らかにし、今年上半期には2億8200万ドルの純損失を報告した。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:キャメロン・ウィンクルボス氏とタイラー・ウィンクルボス氏(Jesse Hamilton/CoinDesk)
|原文:Gemini Targets XRP Army With New Credit Card, Expands Ripple USD Use for U.S. Customers


