- B Strategyは、BNBを財務資産として保有してBNBエコシステムに投資する米国上場企業を設立する。
- この取り組みは、Bitmainの元CFOであるマックス・フア氏とMetalphaの共同創業者らが主導する。
- バイナンスの共同創業者である「CZ」ことチャンポン・ジャオ氏とイー・ヘー氏は、投資会社YZi Labsを通じてこの取り組みを支援している。
プレスリリースによると、デジタル資産投資会社B Strategyは、ビルドアンドビルド(BNB)トレジャリーおよび投資ビークルとして機能する米国上場企業を設立する。同社は10億ドル(約1480億円、1ドル148円換算)の資金調達を目指し、バイナンス(Binance)の共同創業者であるチャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao)氏とイー・ヘー(Yi He)氏が率いる投資会社YZi Labsの戦略的支援を受けて設立される。
新会社は、マイニング大手Bitmainの元最高財務責任者(CFO)であるマックス・フア(Max Hua)氏と、暗号資産(仮想通貨)運用会社Metalphaの共同創業者らが率いる。新会社の目標は、よく知られた戦略にならってビークルをモデル化することで、BNBチェーンのネイティブトークンであるBNBへのエクスポージャーを機関投資家向けに提供することだ。
「この取り組みは、BNBを財務資産として保有するだけでなく、BNBエコシステムの『バークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway)』となることを目指して、米国上場ビークルを通じて運営される予定だ」とリリースに記されている。
その野心は資産保有にとどまらない。声明によると、同社はコア技術への資金提供、実験プロジェクトへの助成金提供、コミュニティ主導の取り組みの支援を通じて、BNBエコシステムの成長に資本とリソースを投入していく予定だ。
フア氏は、新会社は透明性とガバナンスに重点を置くと述べた。
「世界で最も著名な複数のビットコイン(BTC)マイナーと共に長年仕事をしてきた経験から、産業グレードのガバナンス、透明性の高い報告、銀行レベルの管理に対する需要の真の規模を目の当たりにしてきた」とフア氏は述べた。「我々は、その事業者の規律をこの会社に導入する。すなわち、独立して検証された保有資産、最高クラスのカストディ、厳格なリスク制限、そしてシームレスな国境を越えたプロセスを導入することで、ニューヨークから香港まで、投資家が安心して効率的にBNBにアクセスできるようにする」
新会社は、暗号資産ネイティブトークンと従来の公開市場との橋渡しを試みるビークルの増加するリストに加わることになる。成功すれば、レガシー金融資産と同様の容易さと監視の下で、機関投資家と個人投資家の両方をBNBエコシステムに取り込める可能性がある。
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:Photos from Smorshedi/Wikimedia Commons and CoinDesk/Flickr, modified by CoinDesk
|原文:BNB-Focused Treasury Firm B Strategy Looks to Raise $1B With Backing From CZ’s YZi Labs


