ポリゴン、週末に16%急騰で暗号資産の上昇を牽引──CoinDesk 20 Indexは横ばい
  • ポリゴン(Polygon)のネイティブトークンであるPOLは、週末に16%急騰し、3月以来初めて0.29ドルに達した。
  • この急騰は、ビットコインとイーサリアムがわずかな上昇に留まるなど、より広範な暗号資産(仮想通貨)市場がほぼ横ばいであったにもかかわらず発生した。
  • 米国政府のブロックチェーンイニシアチブや、テザー(Tether)に特化した新しいプロトコルとの統合といった前向きな進展が、POLのパフォーマンスを後押しした可能性がある。

イーサリアムのスケーリングネットワークであるポリゴンのネイティブトークンPOLは週末を通じて、広範な暗号資産市場のベンチマークであるCoinDesk 20 Indexの中で上昇を牽引した。

CoinDeskのデータによると、POLは8月29日から9月1日の早朝にかけて16%急騰し、3月上旬以来初めて0.29ドルを突破した。当記事執筆時点では、その上昇分の一部を失い、0.28ドルを下回っている。

この動きは、CoinDesk 20 Indexがほとんど変化せず、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)がわずかな上昇に留まる中で起こった。

CoinDesk 20 Index構成トークンの8月29日〜9月1日のパフォーマンス(CoinDesk Indices)

POL急騰の明確なきっかけはなかったが、いくつかのポジティブな進展がトークンのパフォーマンスを後押しした可能性がある。

米国政府は先週、GDPなどの主要経済データをブロックチェーンレールで公開するイニシアチブを開始し、ポリゴンはデータが配信されたチェーンの一つであった。

また、ポリゴンは先週、テザーに特化したクロスチェーンのステーブルコインプロトコルであるUSDT0との統合を発表した。これは、ステーブルコインのフローにおける主要な流動性ハブとしてのポリゴンの地位を高めるのに役立つ可能性がある。

テクニカル面では、POLのブレイクアウトは力強い強気の勢いを示している、とCoinDeskのリサーチモデルは示した。最近のピークからの保ち合いにもかかわらず、0.277ドル〜0.278ドルの範囲での買い圧力が、さらなる上昇への継続的なサポートを示す可能性がある、とモデルは示唆している。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:CoinDesk 20 Index構成トークンのパフォーマンス(CoinDesk Indices)
|原文:Polygon Leads Crypto Gains With 16% Weekend Surge as CoinDesk 20 Index Holds Steady

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