- ドージコインは、レックス-オスプレイ・ドージコインETFの立ち上げによってETF市場に参入する見込みだ。投機のみが目的のトークンを基盤とするETFはアメリカ初となる。
- フォーサイド・ファンド・サービスが流通させ、REXシェアーズおよびオスプレイ・ファンズが支援するこのETFは、ドージコインが既に期待で17%上昇している中、ボラティリティを高めることが予想される。
- ドージコインETFの承認は、コミュニティと文化における価値が機関投資家に認められたことを意味し、ドージコインの流動性や安定性の向上につながる可能性がある。
ドージコイン(DOGE)は今週、ETF(上場投資信託)時代に突入する見通しだ。レックス-オスプレイ・ドージコインETF(Rex-Osprey DOGE ETF、ティッカーシンボル:DOJE)は、1940年投資会社法(Investment Company Act of 1940)の下でアメリカ市場に登場すると見込まれている。
ブルームバーグのシニアアナリスト、エリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏はXの投稿で、この立ち上げについて「投機と文化以外の有用性が意図されていないトークンを基盤として構築されたアメリカ初のETF」と指摘した。
このETFは、フォーサイド・ファンド・サービス(Foreside Fund Services)が流通させ、REXシェアーズ(REX Shares)とオスプレイ・ファンズ(Osprey Funds)が支援する。これは、今年これ以前にソラナ(SOL)のステーキングETF(ティッカーシンボル:SSK)を市場に投入したのと同じチームだ。トレーダーは今後数週間でボラティリティが高まると予想している。ドージコインは見込まれるETF立ち上げに対する期待によって過去1カ月で既に17%上昇している。
ドージOS(DogeOS)とマイドージ(MyDoge)のCEOであるジョーダン・ジェファーソン(Jordan Jefferson)氏はCoinDesk宛のメモの中で、このETFを分水嶺と呼んだ。
ジェファーソンCEOは、「ドージコインはジョークとして始まったが、ウォール街がついに理解するようになった。ETFの承認は機関投資家がコミュニティや文化、そしてアクセスしやすさの本当の価値を認識していることを証明している」とし、「年金基金がジョークから始まった資産を購入していることは、金融史における特異な瞬間を迎えているということだ」と述べた。
さらに、「ドージコインに流入する機関投資家の資金は、新たな流動性と安定性をもたらす。一方で、ドージコインのエコシステムはドージOSを通じたアプリやゲーム、ユーティリティによって拡大し続けている。ウォール街の投資と草の根コミュニティの組み合わせは、ほとんどの資産が肩を並べることができない持続的な成長基盤を生み出す」と述べた。
ドージコインETFは、他のミームコイン商品が米証券取引委員会(SEC)の承認を求める中で登場した。カナリー・キャピタル・グループ(Canary Capital Group)は最近、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領に関連したソラナブロックチェーンベースのトークンであるトランプコイン(TRUMP)に関連する現物ETFの申請を行った。
1933年法に基づく一連の申請はSECによる審査中だが、今回のドージコインETFであるDOJEは、同じチームのソラナETFであるSSKが既に使っている1940年法のスキームの下で承認される見通しだ。
市場参加者は、ドージコインETFへの資金流入によってミームコイン取引が規制対象商品へと拡大するのかどうかや、流動性が中央集権型取引所に集中し続けるのかどうかを注視している。
いずれにせよ、今回の上場は文化的トークンが主流金融商品へ移行しつつあることを示唆している。少し前でさえほとんど誰も予想しなかったミームコインの機関化だ。
|翻訳・編集:林理南
|画像:Virginia Marinova/Unsplash
|原文:Dogecoin ETF Looks Set to Go Live in the U.S. on Thursday


