- ジェミナイは12日に予定しているIPOの価格ガイダンスを引き上げた。
- 同取引所は以前、1株あたり17～19ドルのレンジを提示していたが、現在は24～26ドルで株式を売却する予定。
- 新たなレンジの上限では、同社は約31億ドル（約4560億円、1ドル147円換算）の評価額で、4億3000万ドル（約630億円）超を調達することになる。
タイラー・ウィンクルボス（Tyler Winklevoss）氏とキャメロン・ウィンクルボス（Cameron Winklevoss）氏が運営する暗号資産（仮想通貨）取引所のジェミナイ（Gemini）は、9日に更新したS-1提出書類で、12日に予定されている新規株式公開（IPO）の価格レンジを引き上げたと発表した。
同取引所は今回の公募で、1株あたり24～26ドルで1667万株を売却する予定で、以前の17～19ドルのレンジから引き上げられた。新たなレンジの上限では、ジェミナイは約31億ドル（約4560億円）の評価額で、4億3000万ドル（約630億円）超を調達することになる。
ゴールドマン・サックス（Goldman Sachs）、シティグループ（Citigroup）、モルガン・スタンレー（Morgan Stanley）、カンター（Cantor）がIPOの主幹事を務める。
ドナルド・トランプ（Donald Trump）大統領のより寛容な規制体制の下、暗号資産ネイティブ企業はますます上場を目指すようになっている。ジェミナイの上場は、競合取引所で米CoinDeskの所有企業でもあるブリッシュ（Bullish）、ステーブルコイン発行企業のサークル（Circle）に続くものだ。
米証券取引所大手のナスダック（Nasdaq）は、IPO価格と同じ1株あたりの価格で、5000万ドル（約73億5000万円）相当のジェミナイ株を私募で購入する契約を締結した。
この株式は、ナスダック・グローバル・セレクト・マーケットに「GEMI」のティッカーシンボルで上場する予定だ。
｜翻訳・編集：廣瀬優香
｜画像：ホワイトハウスを訪れたジェミナイの共同創業者、キャメロン・ウィンクルボス氏とタイラー・ウィンクルボス氏（Jesse Hamilton/CoinDesk）
｜原文：Crypto Exchange Gemini Boosts IPO Price Range to $24-$26 Per Share
