億万長者ウィンクルボス兄弟が支援するジェミナイ、米IPOを秘密裏に申請:ブルームバーグ
  • ウィンクルボス兄弟によって設立された暗号資産取引所ジェミナイは、ゴールドマン・サックスやシティグループの協力を得てIPOを秘密裏に申請した。
  • 今回申請されたIPOは、米証券取引委員会(SEC)が措置を講じずにジェミナイに対する調査を終了する決定を下したこと、および商品先物取引委員会(CFTC)が提起していた別の訴訟で500万ドルの和解が成立したことを受けたものだ。
  • クラーケンやサークル、ブリッシュ、Blockchain.comなどの他の暗号資産企業も、SECが全面的に訴訟から撤退する中でアメリカでの上場を検討しており、ジェミナイもこうした企業に加わる。

暗号資産(仮想通貨)取引所およびカストディアンのジェミナイ(Gemini)は、新規株式公開(IPO)を秘密裏に申請した。ブルームバーグ(Bloomberg)が事情に詳しい人物の話として報じた。

億万長者のキャメロン・ウィンクルボス(Cameron Winklevoss)氏とタイラー・ウィンクルボス(Tyler Winklevoss)氏が創設したジェミナイは、ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)やシティグループ(Citigroup)と協力して取り組んでいると報じられた。ただし、上場について最終決定はまだ下されていないという。

今回申請されたIPOは、米証券取引委員会(SEC)が措置を講じずにジェミナイに対する調査を終了させたことを受けたものだ。調査終了についてはキャメロン・ウィンクルボス氏が2月の投稿で明らかにしていた。ジェミナイはまた、商品先物取引委員会(CFTC)との別の訴訟において1月に500万ドル(約7億5000万円、1ドル150円換算)で和解した。

ジェミナイは現在、トランプ政権発足後の最初の数か月間にSECが全面的な訴訟撤退を進めていることを受けてアメリカでの上場を目指している複数の暗号資産企業の一つだ。

ブルームバーグは7日、暗号資産取引所クラーケンが2026年第1四半期までにIPOを検討していると報じた。これ以前にはサークル(Circle)、CoinDeskの親会社であるブリッシュ(Bullish)、Blockchain.comなどもアメリカでの上場準備を進めていると報じられていた。

|翻訳・編集:林理南
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|原文:Billionaire Winklevoss Twins-Backed Gemini Confidentially Filed for a U.S IPO: Bloomberg