- エヌビディアの株価はプレマーケット取引で3%近く下落し、ビットコインやAIトークンの下落につながった可能性がある。
- 中国の市場規制当局は、エヌビディアが独占禁止法に違反したと主張している。
ビットコイン(BTC)価格が本記事執筆時点で過去2時間下落している理由について疑問を持つ人もいるだろう。その原因はウォール街のプレマーケット取引である可能性がある。ウォール街ではエヌビディア(Nvidia)の株式が3%近く下落した。
この下落は、中国の市場規制当局の発表の後に起きている。この発表では、エヌビディアが2020年にイスラエルのネットワーク企業メラノックス・テクノロジーズ(Mellanox Technologies)を買収した際に中国の独占禁止法に違反したとされている。
規制当局は、エヌビディアがこの買収に関連する条件付き承認の条件に違反したと述べたが、違反の具体的な詳細は明らかにしていない。
エヌビディア株の弱さに続き、暗号資産(仮想通貨)市場が低迷している。本記事執筆時点では、ビットコインは約11万4900ドル(約1666万円、1ドル145円換算)で取引されており、本日これ以前には11万6755ドルの高値を付けていた。インターネットコンピューター(ICP)、レンダー(Render)、フェッチAI(FET)、グラフ(GRT)といった人工知能(AI)関連の主要なトークンは、24時間ベースで4.5%超下落した。
半導体メーカーのエヌビディアは、時価総額で世界最大の上場企業であり、暗号資産やAI関連トークンなどの金融市場におけるリスクセンチメントのバロメーターとなっている。
ビットコインは歴史的にエヌビディアの動向に追随してきた。2022年後半には両銘柄が同時に底を打ち、記録的な強気相場を形成している。
データソースのMacroaxisによれば、エヌビディアと世界最大の資産運用会社ブラックロック(BlackRock)の現物ビットコインETF(上場投資信託)の3カ月間移動相関係数は先週金曜日時点で0.76だった。
|翻訳・編集:林理南
|画像:CoinDesk Archives
|原文:Nvidia Drops 3% as China Says the Company Violated Anti-Trust Laws


