ビットコイン、再び2017~2021年のトレンドラインにぶつかる──ソラナは「流れ星」警告を示す
  • ビットコインは、最近の上昇にもかかわらず、7月以来の重要な水準である11万6000ドルのレジスタンスを突破するのに苦戦している。
  • ソラナの価格は弱気な「流れ星」パターンを形成している。
  • イーサリアムの価格は対称三角形の中で推移しており、方向感の欠如を示唆している。

数日前、CoinDeskはビットコイン(BTC)が12万ドルへ向かう上で足かせとなり得る3つのハードルを指摘し、その一つが、7月以来定着している11万6000ドル超の強気相場の疲労ゾーンだ。実際に、ビットコインは10万7200ドル前後の安値から最近反発したものの壁にぶつかり、先週12日以降、11万6000ドルを決定的に突破できていない。

このレジスタンスは、2017年12月と2021年11月の強気相場のピークを結ぶ主要なトレンドラインとほぼ一致している。この価格上限は、月足ローソク足の長い上ヒゲが示すように、7月と8月のビットコインの上昇を抑制した。強気派はすでに2度挑戦したが、このラインの上を維持することはできなかった。

強気派は3度目の挑戦で突破できるだろうか。可能性はある。多くのアナリストは、広く予想される米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げに後押しされ、ビットコインが年末にかけて着実に上昇を続けると予想。だが、3度連続で失敗すれば弱気派の立場が強まり、より深い引き戻しを招く可能性がある。

下落の最初の警告サインは、「方向性の定まらないゾーン」として現在機能している一目均衡表の雲を、日足価格が下回ったときに現れる可能性がある。本記事執筆時点では、ビットコインはこの雲の中で取引されており、方向性の明確さはほとんどない。この雲の上または下を抜けることは、モメンタムの変化を示すことが多いため、トレーダーは注視する必要がある。

[ビットコインは一目均衡表の雲の中で取引されている(TradingView/CoinDesk)]

ソラナの「流れ星」警告

ソラナ(SOL)の価格見通しに対する熱意は依然として高いが、テクニカル指標は注意を促している。14日、ソラナは250ドル付近で数カ月ぶりの高値を付けた後、取引終了にかけて急落し、典型的な「流れ星」ローソク足を形成した。

ソラナのケースのように、長期にわたる上昇トレンドの後に長い上ヒゲと短い実体が現れるこのパターンは、最終的に売り手に主導権を奪われ、売り手が価格をその日の安値付近まで押し戻したことを示している。

この弱気シグナルは、15日に価格が230ドル付近までさらに下落したことで確認され、トレンド反転の可能性が示唆された。

[ソラナは弱気の流れ星パターンを形成(TradingView/CoinDesk)]

強気派が主導権を取り戻すには、ソラナが250ドルのピークを回復し、それを上回る水準を維持する必要がある。そうでなければ、特にFRBの今度の決定が今後数カ月間のタカ派的な姿勢を示唆し、市場を失望させた場合、より深い下落に向かうことになる。

イーサリアムの価格レンジが狭まる

一方、イーサリアム(ETH)は先月5000ドル付近で史上最高値を更新した後、以前の勢いを失い、横ばい状態にあるようだ。価格動向は対称三角形を形成しており、これは強気派も弱気派も決定的な動きに出る準備ができていない、方向感の欠如を示すテクニカルパターンだ。

こうした三角形は通常、ブレイクアウトまたはブレイクダウンによって解消され、次の方向性を決定づける。今のところは、イーサリアム価格がこの狭いレンジ内で推移する中で、明確なシグナルを待つのが最善だ。

[イーサリアムの三角形の調整(TradingView/CoinDesk)]

|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:Shutterstock/Modified by CoinDesk
|原文:Bitcoin Again Runs Into 2017-21 Trendline, SOL Flashes ‘Shooting Star’ Warning

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