イーサリアム財務戦略は主流になりつつある:暗号資産投資会社ビットワイズ
  • デジタル資産トレジャリー(DAT)は、イーサリアムの手数料とMEV(最大抽出可能価値)に支えられ、新規供給量を超えるイーサリアム需要を牽引しているとビットワイズは述べた。
  • 大手DATが支配し、イーサリアムをプログラム可能な財務資産として確立させる可能性があると同社は述べた。

ビットワイズ・アセット・マネジメント(Bitwise Asset Management)は、イーサリアム(ETH)が財務資産としての地位を急速に固めていると述べている。

同社は22日のレポートで、かつてビットコイン(BTC)中心だったデジタル資産トレジャリー(DAT)は現在、イーサリアムに大規模に配分しており、純新規供給量を上回る構造的な需要を生み出していると述べた。

「イーサリアム財務戦略はもはや脇役ではない。暗号資産(仮想通貨)の資本市場における構造的な柱になりつつある」と同社のアナリスト、マックス・シャノン(Max Shannon)氏は書いている。

ビットワイズによると、この需要は取引手数料とMEV(最大抽出可能価値:Maximal Extractable Value)による実質利回りによって強化されており、イーサリアムの希少性のナラティブをさらに深めている。

上位5つのイーサリアム財務戦略は、企業による蓄積やステーキングから、財団がエコシステム開発の資金調達を目的としてイーサリアムを売却するケースまで、多様な戦略を示していると同社は述べた。

この多様性は、この暗号資産が準備資産であると同時に、生産的で利回りを生む手段でもあるという二重のアイデンティティを浮き彫りにしているとレポートは述べた。

今後、ビットワイズは、「巨大クジラ」や「クジラ」のDATが資金の流れを支配し、市場環境が集約化されると予想している。

イーサリアムは単なるヘッジや投機対象ではなく、企業財務とオンチェーン経済を結びつけるプログラム可能な財務資産として、独自の役割を築きつつあるとレポートは付け加えた。

トム・リー(Tom Lee)氏が会長を務めるビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ(BitMine Immersion Technologies)は22日、イーサリアム供給量の2%超を管理しており、保有量を拡大するために3億6500万ドル(約544億円、1ドル149円換算)を調達したと発表した。

|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:CoinDesk
|原文:Ether Treasuries Are Going Mainstream: Crypto Investment Firm Bitwise

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