- ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズは先週、17万9251ETHをバランスシートに追加し、保有量は283万トークンを超えた。
- 同社の暗号資産と現金準備金の総額は134億ドル（約2兆100億円、1ドル150円換算）で、これには現金4億5600万ドル（約684億円）、192BTC、ワールドコインに特化したトレジャリー企業への投資が含まれる。
- ビットマインはイーサリアム供給量の5%を支配することを目指しており、現在、ストラテジーに次ぐ世界第2位の上場暗号資産トレジャリー企業である。
ファンドストラット（Fundstrat）のトーマス・リー（Thomas Lee）氏が率いるイーサリアム（ETH）に特化したデジタル資産トレジャリー企業、ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ（BitMine Immersion Technologies）はイーサリアムの購入を継続し、先週、現在の価格で約8億2000万ドル（約1230億円）に相当する17万9251ETHをバランスシートに追加した。
6日のプレスリリースによると、今回の購入により同社のイーサリアム保有量は283万トークンを超え、これは、世界第2位の暗号資産（仮想通貨）であるイーサリアムの供給量の2%超に相当する。
週末の暗号資産価格の上昇を受け、同社の株価はプレマーケット取引で4%上昇した。
同社によると、暗号資産と現金準備金の総額は134億ドル（約2兆100億円）で、これには現金4億5600万ドル（約684億円）、192BTC、ワールドコイン（WLD）に特化したトレジャリー企業であるエイトコ・ホールディングス（Eightco Holdings）への投資が含まれる。
ビットマイン株はプレマーケット取引で4.3%上昇して59ドル強となり、2週間ぶりの高水準となった。
6月の企業方針転換以降、ビットマインは世界最大のビットコイン（BTC）保有企業であるマイケル・セイラー（Michael Saylor）氏のストラテジー（Strategy）の戦略に倣い、上場企業が資金を調達して暗号資産を蓄積するデジタル資産トレジャリーのトレンドの一翼を担っている。
ビットマインはイーサリアム供給量の5%を独占し、トークンをステーキングすることで利回りを生み出すことを目指している。同社は現在、上場しているイーサリアムトレジャリー企業の中で世界最大規模であり、全ての暗号資産トレジャリー企業の中では、ビットコインに特化したストラテジーのビットコイン保有量に次ぐ規模だ。
「我々は、2つのスーパーサイクル投資ナラティブは、依然として人工知能（AI）と暗号資産であると確信している」とトーマス・リー会長は声明で述べた。「イーサリアム価格は将来価値に対して割安であるため、これはトークンにとって好材料であり、ビットマインの主要な財務資産がイーサリアムである理由だ」。
｜翻訳・編集：廣瀬優香
｜画像：ファンドストラット・キャピタルの共同創業者兼CIOで、ビットマイン会長のトム・リー氏（CoinDesk）
｜原文：BitMine Immersion Added $821M in Ether, Bringing Cash and Crypto Holdings to $13.4B
