- ビットコインに投資された資金の約57%が、10万ドルで含み損状態にある。
- アナリストのチェックメイト(Checkmate)氏は、9万5000ドルを下回れば重大な転換点となり、弱気相場の始まりとなる可能性があると警告している。
- コイングラス(CoinGlass)の「恐怖と貪欲指数」は、「極度の恐怖」レベルまで急落した。
ビットコイン(BTC)が11月3日、10万ドルを下回った値動きは象徴的に大きな意味を持つが、オンライン界隈でチェックメイトとして知られるジェームズ・チェック(James Check)氏によると、真の鍵となるのは9万5000ドル水準だという。
チェック氏によれば、ビットコインに投資された全資金の約57%が現在、10万ドル水準で含み損状態にあり、これが市場に広がる深刻な恐怖感を説明している。
ただし、現在の損失額はビットコイン時価総額の3%に相当する約200億ドル(約3兆円、1ドル=154円換算)にとどまる。2024年および今年前半の価格下落時には、時価総額に対する損失の割合が7~8%に達していた。
ただし、価格が9万5000ドルまで下がると、損失率は10%台に接近し、チェック氏によれば「過去に弱気相場が本格化した分岐点」となる。
「現在の市場状況は私の経験上、最も読みづらい部類だ」とチェック氏は指摘し、「価格が9万5000ドルを下回る事態は避けたい。強気派がこの水準を守るために、激しい抵抗を見せることが予想される」と続けた。
深刻な恐怖感と言えば、コイングラスの恐怖と貪欲指数は24ポイントと、「極度の恐怖」領域に突入した。この「極度の恐怖」水準は、ビットコインの少なくとも短期的な底値と関連付けられることがある。
比較のため言えば、4月のトランプ関税パニック時には指数が21ポイントまで低下し、ビットコインは7万5000ドルまで急落した。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Bulls’ Last Stand? $95K, According to This Well-Followed Analyst


