- Lednは今年、融資実行額が10億ドル(約1540億円、1ドル154円換算)を突破し、第3四半期には3億9200万ドル(約603億6800万円)相当のビットコイン担保ローンを発行した。
- 同社は、年間経常収益が1億ドル(約154億円)に達したと報告し、ビットコイン担保型クレジット商品への需要の高まりを強調した。
- 同社は今年前半にイーサリアムレンディングを段階的に終了し、ビットコイン商品に専念している。
ビットコインレンディング業者のLednは10月27日、今年これまでの融資実行額が、過去最高の四半期業績となる10億ドル(約1540億円)を突破したと発表した。
トロントに拠点を置くLednは、第3四半期だけで3億9200万ドル(約603億6800万円)相当のビットコイン(BTC)担保ローンを発行し、これは2024年通年の融資総額にほぼ匹敵する額だ。同社はまた、年間経常収益(ARR)が1億ドル(約154億円)に達したと報告した。
この勢いは、保有ビットコインを現金化するのではなく、ビットコインを担保としたクレジット商品への需要が高まっていることを反映しているとLednは述べた。この成長は、同社が5月にイーサリアム(ETH)のサポートを終了し、ビットコインのみを担保とする融資モデルを提供し始めた時期と重なっている。
「今年はLednにとって飛躍的な1年となった」とCEOのアダム・リーズ(Adam Reeds)氏は声明で述べた。
Lednは四半期ごとのアップデートの一環として、準備金の証明書も公開。ネットワーク・ファーム(The Network Firm)による証明書によれば、9月末時点での同社の未払い融資残高の総額は8億3620万ドル(約1287億7500万円)で、平均融資比率は42.7%だった。
Lednは、ローン期間中にビットコインが保管されたままとなる完全担保付きローンを提供している。このサービスは、ビットコインへのエクスポージャーを放棄せずに流動性を求める長期保有者に訴求する。ギャラクシー・リサーチ(Galaxy Research)の4月のレポートによると、同社はテザー(Tether)とギャラクシー(Galaxy)に次いで世界で3番目に大きい中央集権型レンディング業者だ。
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:Ledn共同創業者のアダム・リーズ氏(左)とマウリシオ・ディ・バルトロメオ氏(右)(Ledn)
|原文:Bitcoin Lender Ledn Hits $1B in Loan Origination This Year as BTC Credit Market Picks Up


