- ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ(BitMine Immersion Technologies)は、過去1週間で4億ドル相当のイーサリアムを購入した。
- 同社のイーサリアム保有総数は現在350万枚を超え、総供給の2.9%を占める。
- デジタル資産トレジャリー株で大幅な調整が続く中、ビットマインは過去数週間にわたり暗号資産(仮想通貨)の買い増しを続けた数少ない企業の一つである。
ウォール街のストラテジスト、トーマス・リー(Thomas Lee)氏が率いるイーサリアム特化型デジタル資産トレジャリー(DAT)企業であるビットマイン・イマージョン・テクノロジーズは11月10日、先週を通じてイーサリアム(ETH)の購入を継続し、現在の価格で約4億ドル相当の11万288トークンを追加購入したと発表した。
今回の購入により、同社のイーサリアム保有数は350万枚超(総供給の約2.9%)に増加。自由に使える現金残高も、前週比900万ドル増の3億9800万ドルに拡大した。
リサーチ会社ファンドストラット(Fundstrat)の代表も務めるビットマインのリー会長は、イーサリアム価格の下落を買い場と捉えたと説明。「先週比34%増のイーサリアムを取得した」と述べた。
10日の市場開場直後、ビットマイン株は約42.40ドルで5%以上値上がりしている。
一方、イーサリアムは3600ドルまで反発し、7日と比べて6%高となった。
ビットマインの着実な蓄積は注目に値する。デジタル資産トレジャリー企業の株価が下落する中、新規資金調達による購入が困難になっているためだ。
株価が保有する暗号資産の純資産価値(NAV)を下回ったことを受け、多くの企業は資産購入を停止し、自社株買いに転換、あるいは保有暗号資産の一部売却に踏み切るケースも出てきた。
10月初旬から株価が30%以上下落したビットマインは、約67万5000枚のイーサリアムをバランスシートに追加したが、これは現在の価格では24億ドル超に相当する。ビットマインは総保有額132億ドルで、マイケル・セイラー(Michael Saylor)氏率いるストラテジー(Strategy)に次ぐ、第2位の暗号資産保トレジャリー企業である。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:ビットマイン会長のトーマス・リー氏(CoinDesk)
|原文:Tom Lee’s BitMine Immersion Bought Last Week’s Ether Dip, Adding 110K Tokens to Holdings


