ビットコイン、9万ドル割れ──デッドクロス発生で「極度の恐怖」に陥る
  • ビットコイン(BTC)は9万ドルを割り込み、2025年の上昇分が帳消しとなり、直近の高値から大きく反落した。
  • インフレ懸念の中、「デッドクロス」とETFへの資金流入の停滞によって、下落はさらに悪化した。
  • 主要暗号資産もビットコインの下落に追随し、イーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)などが大幅な下落に見舞われた。

香港時間18日、ビットコインはコインベースで9万ドルを割り込み、下落が拡大したことで2025年の上昇分が帳消しとなり、市場センチメントはサイクル中で最も落ち込んだ状況の一つに陥った。

2月以来の安値となる8万9420ドルへの下落は、価格が史上最高値12万6250ドルを記録してからわずか6週間後のことであり、急激な反転を示している。

ビットコインは週末に9万3700ドルの重要なサポートラインを回復できず、下落が加速し、200日移動平均線を下回って50日と200日のトレンドラインの間で「デッドクロス」を形成した。

このシグナルは完全ではないものの、流動性の枯渇とETF(上場投資信託)への資金流入の停滞を伴う複数週にわたる下落局面と一致する傾向があり、現在はその両方が目に見える形で現れている。

今年初めに250億ドル(約3兆8750億円、1ドル155円換算)超を集めた米国の現物ETFへの資金流入は、トランプ政権の関税政策がインフレを再び引き起こし、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げを遅らせる可能性があるとの懸念から、2週間近く横ばいとなっている。

今年前半に積極的に買い増しをしていた企業も、同様に購入を一時停止している。

個人投資家のストレスは深刻化している。暗号資産(仮想通貨)の恐怖・強欲指数(Fear & Greed Index)は17日に11に下落し、2022年の弱気相場以来の最低値となり、「極度の恐怖」を示している。

ビットコインのソーシャルドミナンス、つまり市場全体の話題に占めるビットコイン関連の話題の割合が、急上昇している。これは歴史的に、トレーダーがアルトコインを放棄して基軸資産に集中する、局所的なキャピチュレーション(投げ売り)イベントの近くで現れるパターンだ。

アナリストらは、短期的に9万3000ドルを回復できなければ、8万6000ドルから8万8000ドル付近に、「エアポケット」として知られる流動性の低いゾーンが明確に形成されると警告している。

それでも、今後数週間でETFからの流出が落ち着き、マクロ経済データのタカ派色が弱まれば、この規模のセンチメントショックは短期的なリリーフラリー(安堵感からの上昇)の前兆となることが多いと指摘する声もある。

単なるノイズ

成長株ファンド50T Holdingsの投資家兼創業者であるダン・タピエロ(Dan Tapiero)氏によると、これまでビットコイン価格の上昇を支えてきた買い圧力の一部が、現在はステーブルコインやトークン化された現実資産(RWA)に流れ込んでいる可能性がある。

それでもタピエロ氏は、強固なファンダメンタルズと機関投資家の関心の高まりに支えられ、この資産の長期的な見通しに依然として自信を持っている。タピエロ氏にとって、短期的な不確実性は単なるノイズに過ぎないと同氏は述べた。

|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:Coinbase(キャプチャ)
|原文:Bitcoin Crashes Under $90K as Death Cross Creates ‘Extreme Fear’ Sentiment

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