- AIやHPCに特化したビットコインマイナーの株価は、エヌビディアが第3四半期決算で予想を上回り、堅調な第4四半期見通しを発表したことから、プレマーケット取引で急騰。
- アイレンは8%超上昇して約50ドル、サイファー・マイニングは11%上昇して16ドル超、ハイブ・デジタルは6%超上昇して3.28ドルとなっている。
- カインドリーMDは第3四半期決算を遅れて報告し、売上高は40万ドル(約6320万円、1ドル158円換算)、純損失は8600万ドル(約135億8800万円)を計上。
エヌビディア(NVIDIA)の第3四半期決算が予想を上回り、堅調な第4四半期見通しを発表したことを受け、人工知能(AI)およびハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)関連株がプレマーケット取引で急騰した。
予想を上回ったことで、米雇用統計発表の遅れ、利下げ期待の後退、ビットコイン(BTC)が史上最高値から30%下落したことによって引き起こされた最近の市場の動揺が和らいだ。
AIとHPC関連のビットコインマイナーは、予想を上回る好決算の最大の受益者となっている。
アイレン(IREN)は8%超上昇して約50ドル、サイファー・マイニング(Cipher Mining)は11%上昇して16ドル超、ハイブ・デジタル(Hive Digital)は6%超上昇して3.28ドルとなっている。テクノロジー株全体も反発しており、インベスコQQQ(Invesco QQQ)は1.5%超上昇して610ドル、エヌビディアは5%超上昇した。テクノロジー株の強さは米ドル指数(DXY)を支えており、11月5日以来初めて100を上回った。
カインドリーMDの第3四半期決算
さらに、カインドリーMD(KindlyMD)は当初の決算発表延期を経て、第3四半期決算を報告。医療事業の売上高は40万ドル(約6320万円)を計上し、2024年第3四半期の60万ドル(約9480万円)から減少した。
同社は、ナカモト・ホールディングス(Nakamoto Holdings)との合併による非現金費用とビットコインの未実現損失により、2025年第3四半期に8600万ドル(約135億8800万円)の純損失を記録した。
カインドリーMDは9月30日時点で、手元現金を2万4185ドル(約380万円)と報告し、平均取得価格11万8204ドルで5765BTCを保有している。
カインドリーMDはメタプラネットを含む投資に367BTCを充当しており、11月12日時点で財務資産として5398BTCを保有している。また、2億300万ドル(約320億7400万円)の転換社債を保有。カインドリーMDのmNAV(市場純資産価値)は0.916、株価は0.54ドルで、プレマーケット取引でほぼ横ばいとなっている。
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:アイレンの株価 (TradingView)
|原文:AI and HPC Bitcoin Miners Surge Pre Market Following Stellar NVIDIA Earnings


