- ビットマインは先週、6万9822ETHを購入し、保有トークン数は363万枚となり、供給量の3%を保有するに至った。
- 同社の現金保有額は8億ドルに増加し、総資産額は112億ドルに達している。
- 暗号資産トレジャリー企業は、株価が保有資産の価値を下回り始めたことで圧力を受けている。
イーサリアム(ETH)最大のトレジャリー企業であるビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ(BitMine Immersion Technology)は、暗号資産(仮想通貨)価格の急落により暗号資産トレジャリー企業への逆風が強まっているにもかかわらず、イーサリアム保有量を増やし続け、現在では供給量の3%を保有している。
著名投資家のトム・リー(Tom Lee)氏が会長を務める同社は11月24日、過去1週間で6万9822ETH(現在の価格で約1億9500万ドル、約302億2500万円:1ドル=155円換算)を取得し、保有トークン数を363万枚に増やしたと発表した。
この購入と同時に、ビットマインの無担保現金保有高も急増し、前週比1億9300万ドル(約299億1500万円)増の8億ドル(約1240億円)に達した。同社の総資産は現在、暗号資産・現金・その他投資を合わせて112億ドル(約1兆7360億円)に達する。これにはエイトコ・ホールディングス(Eightco Holdings)の少数の株式と192ビットコイン(BTC)が含まれる。
先週の安値から回復したETHやその他の暗号資産の価格に連動し、同社株は前場の取引で4.3%上昇した。それでも先週は23%下落し、7月のピーク時から80%超の下落となっている。
多くの企業の株価が保有資産の純資産価値を下回ったため、暗号資産トレジャリー企業(DAT)は圧力に直面している。ほとんどのDATは過去数週間で資産の買い増しを停止し、一部のDATはすでに保有資産の一部を売却して自社株買いを始めている。
ビットマインは、暗号資産の保有額を増やし続けている企業の1つだ。しかし、同社は暗号資産投資で深刻な赤字に陥っており、イーサリアムが8月の高値から40%近く下落したため、約40億ドル(約6200億円)の含み損を抱えている。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:ビットマイン会長のトム・リー氏(CoinDesk)
|原文:BitMine Immersion Added Nearly 70K Ether Last Week, Now Holding 3% of ETH Supply


