スターバックスとマクドナルド、デジタル人民元のテストに参加:報道

スターバックスとマクドナルドは、中国・雄安新区で行われる中央銀行デジタル通貨、いわゆる「デジタル人民元」のテストに参加するようだ。テストには合計で19のレストランや小売店が参加すると伝えられた。

中国河北省・雄安新区の管理委員会改革発展局は4月22日に「デジタル人民元」のテスト実施に関する会議を開催した。現地メディアが23日、政府文書を引用して伝えた。

この動きは、デジタル通貨/電子決済(DC/EP)とも呼ばれるデジタル人民元への中国の幅広い取り組みを示すものだ。国有の中国4大銀行はすでにデジタル人民元のためのデジタルウォレットを開発している。

現地メディアは会議には、政府機関、国有の中国4大銀行、アントファイナンシャル(Ant Financial)、テンセント(Tencent)、さらにテストに参加する19のレストラン、エンターテインメント、小売店が参加したと伝えた。

注目すべき名前としては、マクドナルド、スターバックス、サブウェイなどがあった。記事は、テストの開始時期や期間には触れていない。

我々は、政府機関に連絡を取ったが、記事公開時までに返答はなかった。

先週、中国農業銀行はすでに、デジタル人民元の取引方法を示すデジタルウォレットのテスト用ユーザーインターフェイスを開発していると伝えられた。

テスト用アプリケーションからテストは、成都、蘇州、深セン、雄安新区で展開されていることも明らかになった。

4月16日、別の地元メディアは、蘇州で行われているテストでは、地方政府職員の交通手当がデジタル人民元で発行されていると伝えた。

中国人民銀行(PBoC)は17日、テストが進行中であることを認め、「これは、デジタル人民元が正式に発行されたことを意味しない」と強調した。

翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸
写真:Shutterstock
原文:Starbucks, McDonald’s Among 19 Firms to Test China’s Digital Yuan: Report