シカゴ取引所、ビットコイン先物取引の急増は機関投資家の参入──半減期前のかけこみ需要

シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)は、ビットコイン(BTC)の先物取引の記録的な増加は、機関投資家からの需要の急増を反映しているとの見方を明らかにした。

CMEは5月10日付の報告書の中で、ビットコインのマイニング報酬の半減期を前に、機関投資家による取引が急激に活発化したと述べた。

  • 主に機関投資家やプロトレーダーは今年に入って、844のユニークアカウントを通じてビットコイン先物やオプション取引を開始。前年同期と比べると、新たにマーケットにエントリーした投資家の数は2倍以上に増加(CME)
  • BTC先物の一日あたりの約定数は平均で8456、前年同期比43%以上の増加
  • 先物取引の建玉(未決済の約定件数)は約9800で、換算すると約4億2300万ドル(約454億円)。オプション取引の建玉は555(約480万ドル相当)
  • 1日あたりの平均建玉は前年同期比で33%増加
  • 「今週に予定されているビットコインのマイニング報酬の半減期に伴い、CMEビットコイン先物及びオプション取引は急増。先物に関しては、大口で取引を行う投資家の数は4月14日の週で62件で、記録的な数字となった」(CME)
  • マイニング報酬の半減期は5月12日に予定されている

編集:佐藤茂
写真:Shutterstock
原文