シンガポールのDBS銀行、デジタル資産取引所を開設か──ウェブページを誤って公開?

ヨーロッパの金融情報誌が「世界一のデジタル銀行」と呼んだシンガポールのDBS銀行が、デジタル資産取引所の開設を計画しているようだ。

キャッシュ(表示用に一時的に保存)されたウェブページによると、DBSデジタル取引所(DBS Digital Exchange)は「プライベート市場とデジタル通貨の可能性を実現するためのソリューションが統合されたエコシステム」を作っていくと述べた。同ページはおそらく何らかのエラーによって投稿され、その後削除されている。

シンガポールドル、香港ドル、日本円、米ドルを使って、ビットコイン(BTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)の4つの主要な暗号資産(仮想通貨)の取引が可能になる。

同ウェブページによると、取引所はトークン化サービスも提供し、企業にデジタル証券などの発行による資金調達の機会を提供する。企業がブロックチェーン上でトークン化した株式などのデジタル証券を発行して資金を調達する方法を、「セキュリティトークンオファリング(STO)」と呼ばれ、日本やシンガポール、欧州諸国では注目を集めている。

デジタル資産は、機関投資家が利用できるDBSデジタルカストディ(DBS Digital Custody)によって保管・管理されるという。取引所は、シンガポールの中央銀行にあたるシンガポール金融管理局(MAS:Monetary Authority of Singapore)の規制を受ける。

米CoinDeskは、確認とさらなる情報を求めてDBSに取材を申し込んだが、当記事執筆時点までに返答はない。ネットでの情報によると、DBSは保有資産額で東南アジア最大の銀行と言われている。

翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸、佐藤茂
画像:Shutterstock
原文:DBS Bank Looks to Be Launching a Digital Asset Exchange