スクエア、ビットコインウォレット開発のデザイナーに資金提供

モバイル決済大手のスクエア(Square)の暗号資産(仮想通貨)チーム「スクエア・クリプト(Square Crypto)」は10月30日、誰でも使えるビットコインウォレットの開発に挑戦するデザイナーに対して資金の提供を開始したとツイートした。

この取り組みは、資金を受け取ったマギー・バレンタイン(Maggie Valentine)氏が企画書で提起した質問に答えようとするものだ。その質問とは、「ユーザーの資金の安全性を守りながら、暗号資産に詳しくないユーザーに直感的な体験を提供するにはどうすればよいか?」というもの。

スクエアは10月8日に、同社の純資産の1%に相当する5000万ドル(約52億円)を使って4709ビットコイン(BTC)を購入したと発表した。今回の資金提供は、スクエアのCFO(最高財務責任者)であるアムリタ・アフジャ(Amrita Ahuja)氏がビットコインへの投資を発表した時の声明と一致しているようだ。

同氏は声明で「我々はビットコインは将来、よりユビキタスな通貨になる可能性を持っていると信じている。インクルーシブな未来(誰もが孤立せず、参加できる未来)に基づいて製品を開発している我々にとって、今回の投資はそのための第一歩となる」と述べている。

インクルーシブな未来はまた、スクエアにとって収益性に優れた未来となりそうだ。同社のキャッシュ・アップ(Cash App)は、スクエアの大きな収益源となっている。

翻訳:山口晶子
編集:増田隆幸、佐藤茂
画像:Shutterstock
原文:Square Funds Designer to Make Crypto Wallets Usable by Anyone