暗号資産アプリ、取引高10億ユーロを突破:ドイツ第2位の証券取引所

ドイツで2番目に大きい証券取引所を運営するベールゼ・シュトゥットガルト(Boerse Stuttgart)は12月7日、同社の暗号資産取引アプリ「バイソン(Bison)」の取引高が2020年の年初から現時点までに10億ユーロ(約12億1000万ドル、約1260億円)に達成したと発表した。

同取引所によると、11月にはアプリの1日あたりの取引高は、3500万ユーロ(約4230万ドル=約44億円)を複数回超えたという。アクティブユーザー数も180%増の20万6000人に達した。

「バイソンのユーザー数と取引高の増加は、予想をはるかに超えた」とアプリを開発した子会社、Sowa Labs GmbHのウリ・スパンコウスキ(Ulli Spankowski)CEOは述べた。

2018年にサービスを開始したバイソンは、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(EHT)、リップル(XRP)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)の取引が可能。手数料を取らず、買い値と売り値のスプレッド(差)から利益を得ている。

ベールゼ・シュトゥットガルトはデジタル資産事業を展開するグループ会社として、Boerse Stuttgart Digital ExchangeとBoerse Stuttgart Digital Venturesを保有。SBIホールディングスは昨年、この2社に出資している。

翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸、佐藤茂
画像:ドイツ・シュトゥットガルト(Shutterstock)
原文:Boerse Stuttgart Group Says Its Crypto Trading App Has Hit €1B Volume in 2020