ビットコインをめぐる発言で振り返る2020年

ビットコインをめぐる発言で振り返る2020年

2009年に誕生して以来、ビットコインについて、著名投資家、エコノミスト、銀行幹部、金融ニュースのコメンテーターがさまざまな発言をしてきた。

時代が変わり、グローバルマーケットが激動するなかで、2020年に聞こえてきた発言を振り返ると、近未来を予想することができるかもしれない。

ビットコインの価格が年初の7000ドルを上回る水準から、年末には3万ドルに近づいた2020年、ビットコインについての注目すべき発言をまとめた。


1月22日:「過去にビットコインを購入し、今、売却している人の多くが利益を出すことは認める。しかし今購入して保有する人は、損失を被るだろう」ユーロ・パシフィック・キャピタル(Euro Pacific Capital)のピーター・シフ(Peter Schiff)CEO

2月24日:「暗号資産は基本的には価値がない」世界有数のビリオネアでバークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway)のCEO、ウォーレン・バフェット(Warren Buffett)氏

2月28日:「金利が下がるにつれて、芸術作品、ゴールド(金)、ビットコインのような、利回りを生み出さない資産に傾く可能性が高い」デジタル・アセット・リサーチ(Digital Asset Research)の共同創業者で、現在は投資ファンドNYDIGのリサーチ責任者のグレッグ・シポラロ(Greg Cipolaro)氏

3月9日:「ビットコインは足元を固め、この経済危機の間に輝きを放つかもしれない」デジタル・アセット・データ(Digital Asset Data)のリサーチアナリスト、コナー・アベンドシャイン(Connor Abendschein)氏

3月12日:「ビットコインや仮想通貨全般はまだ、投資家の気持ちの中ではリスクカーブのずっと先にある」暗号資産分析企業デルフィ・デジタル(Delphi Digital)のリードアナリスト、ケビン・ケリー(Kevin Kelly)氏

4月2日:「非常に多くの人が、暗号資産でスイングトレード(数日から数週間の短期間での売買)を行おうとしている」ビットブル・キャピタル(BitBull Capital)のジョー・ディパスクァーレ(Joe DiPasquale)CEO

4月6日:「ビットコインは、スーパー法定通貨の特徴を持っている」マルタに拠点を置く暗号資産取引所オーケーエックス(OKEx)のジェイ・ハオ(Jay Hao)CEO

4月7日:「中央銀行による記録的な経済刺激策は、ビットコインが作られた理由を思い出させてくれる」流動性プロバイダーGSRのマーケットグループ責任者リチャード・ローゼンブルム(Richard Rosenblum)氏

4月10日:「新しいシステムがどんなものになるとしても、移行期に保有すべきものは2つのみ。ゴールド(金)とビットコイン」暗号資産デリバティブ取引所ビットメックス(BitMEX)のアーサー・ヘイズ(Arthur Hayes)CEO

4月20日:「個人投資家の関心が高まっている」暗号資産分析企業デジタル・アセッツ・データ(Digital Assets Data)のマイク・アルフレッド(Mike Alfred)CEO

5月11日:「価値の保存手段の誕生を目撃している。成功するかどうかは、時間だけが知っている」ヘッジファンド・マネージャーのポール・チューダー・ジョーンズ(Paul Tudor Jones)氏

CNBCでビットコインについて語るポール・チューダー・ジョーンズ氏
出典:CNBC

5月18日:「ビットコインは好調。一方、株式市場は苦戦している。(中略)この傾向が続けば、最終的にストーリーを信じ、予言を自己実現させる人によって、さらに強化される可能性もある」暗号資産分析会社アーケーン・リサーチ(Arcane Research)

5月27日:「ビットコインをはじめとする暗号資産は、資産クラスではない。(中略)戦略あるいは戦術ベースで、ビットコインを勧めない」ゴールドマン・サックスのプレゼンテーション

6月2日:「何かが本当に誤った方向に向かわない限り、ビットコインが上昇しないことはない」ブルームバーグ・インテリジェンス(Bloomberg Intelligence)のマイク・マグローン(Mike McGlone)氏

7月13日:「ビットコインは、通貨崩壊や、我々が知る金融システムの完全な崩壊に対する最良の保険であり続けると信じている」デジタル資産投資企業アルカ・ファンズ(Arca Funds)

8月3日:「ビットコインが5万ドルになる可能性が再浮上するまで、機関投資家による投資はさほど必要ないことはわかっている」暗号資産リサーチ企業メッサーリ(Messari)

8月14日:「ビットコインは『リスクオン・ヘッジ型の資産』となる可能性がある。好調な市場で比較的良いパフォーマンスを発揮しつつ、グローバルな不確実性に対するリクスヘッジとして機能し、株式とゴールドの中間の金融的性質を示している」スタック・ファンズ(Stack Funds)のリサーチ責任者レナード・ネオ(Lennard Neo)氏

9月9日:「ビットコインはまだ小さく、ここから大きく伸びる」暗号資産投資会社バイトツリー(ByteTree)のチャーリー・モリス(Charlie Morris)CEO

10月6日:「ビットコインがどうすればドルをリプレースできるのか、私にはわからない」バノックバーン・グローバル・フォレックス(Bannockburn Global Forex)のチーフ・マーケット・ストラテジスト、マーク・チャンドラー(Marc Chandler)氏

10月9日:「巨大企業がビットコインにどっぷり投資していることを見るのは、少し夢のようだ」外為・暗号資産分析企業クオンタム・エコノミクス(Quantum Economics)の創業者マティ・グリーンスパン(Mati Greenspan)氏

10月22日:「このフィンテックとビットコインの合体は、投資家にとって別の新たな強気の展開」暗号資産融資企業ブロックファイ(BlockFi)のザック・プリンス(Zac Prince)CEO

10月23日:「長期的に代替通貨としてゴールドを多少でも締め出すことができれば、ビットコイン価格は2倍、3倍になるだろう」JPモルガンのアナリスト

11月9日:「率直に言って、金投資がうまくいくなら、ビットコイン投資はさらにうまくいくだろう」ヘッジファンドの伝説的人物、スタンリー・ドラッケンミラー(Stanley Druckenmiller)氏

タンリー・ドラッケンミラー氏
出典:CNBC

11月10日:「最終的には、基本的な土台が法定通貨に結びついていない、増刷不可能なものを見つけなければならない。今、見つけられる唯一のものがビットコインだ」マイクロストラテジー(MicroStrategy)のマイケル・セイラー(Michael Saylor)CEO

11月11日:「デジタル通貨は人々が望むような形で成功するとは考えていない」ブリッジウォーター・アソシエイツ(Bridgewater Associates)の創業者兼共同会長のレイ・ダリオ(Ray Dalio)氏

11月18日:ビットコインは「私の好みではない」JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン(Jamie Dimon)CEO

11月26日:「ビットコインは機関投資家、個人投資家のポートフォリオでは役に立たない」ニューヨーク大学(NYU)の経済学者ヌリエル・ルビーニ(Nouriel Roubini)氏

11月30日:「ビットコインのボラティリティは大幅に低下し、価値の保存手段と交換手段としての2つの潜在的な役割がより魅力的になった」アライアンス・バーンスタイン(Alliance Bernstein)のポートフォリオ戦略チーム共同責任者、イニゴ・フレイザー・ジェンキンス(Inigo Fraser-Jenkins)氏

12月7日:「暗号資産投資は、1850年代のゴールドラッシュの初期に少し似ている」ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティチュート(Wells Fargo Investment Institute)

12月16日:「ビットコインにはゴールドの性質が多くあり、同時に取引という点で並外れた価値がある」グッゲンハイム・パートナーズ(Guggenheim Partners)のスコット・マイナード(Scott Minerd)最高投資責任者

12月18日:「ビットコインは厳しい試練に耐え、ブームと落ち込みを繰り返して、一段と強くなった」ラファー・インベストメント(Ruffer Investments)

翻訳:山口晶子
編集:増田隆幸、佐藤茂
画像:Shutterstock
原文:First Mover: What People Said About Bitcoin in 2020 (Both Good and Bad)

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