三菱UFJとNTTドコモ、包括的提携で協議:報道

三菱UFJ銀行とNTTドコモが、包括的な業務提携に向けた協議を進めている。複数の報道機関が9日に報じた。

NHKによると、2社はドコモの利用者に住宅ローンや無担保ローンを販売するほか、双方が保有する顧客データを活用した新サービスの開発を目指す。また、三菱UFJとドコモは、法改正で新たに設けられた銀行・証券・保険の金融サービスを仲介する「金融サービス仲介業」への参入も検討しているという。

読売新聞は、2社が3月末までの合意を目指して、協議を進めていると報じた。

国内のメガバンクや大手証券各社は、業界の垣根を越えた提携を積極的に進めている。みずほ銀行は現在、国内で8600万人のユーザーを抱えるLINEと共同で、銀行事業の設立を進めている。スマートフォンで株式を取引できるサービス、いわゆる「スマホ証券」事業では、野村證券がLINEと手を組み、既に事業を始めた。

LINEは、ヤフーを傘下に持つZホールディングスと今年3月をめどに経営統合を完了させる計画だが、統合後は、Zホールディングスの傘下にヤフーとLINEがぶら下がる形となる。ソフトバンクと韓国のNAVERがそれぞれ50%を保有する持ち株会社が、新生Zホールディングスの株主となる。

|編集:佐藤茂
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