ソラナ、14カ月ぶりの高値──FTXのステーキング解除が売り圧力

ソラナ(SOL)は1日も目覚ましい上昇を続け、14カ月ぶりの高値を付けた。しかし、破綻した暗号資産(仮想通貨)取引所のFTXが過去数日間で数百万ドル規模のソラナを暗号資産取引所に移した後、さらに6500万ドル(約97億5000万円、1ドル150円換算)に相当する160万SOLのステーキングを解除したため、近いうちに売り圧力が市場に及ぶ可能性がある。

時価総額で7番目に大きい暗号資産であるソラナは直近24時間で17%上昇し、2022年8月以来の最高値となる46ドルを記録した後、上昇幅を縮めた。暗号資産市場全体のパフォーマンスを表すCoinDesk Market Index(CMI)は直近24時間で0.6%の上昇にとどまっており、ほとんどの銘柄がレンジ相場になっている中、ソラナのパフォーマンスは他を圧倒した。

ブロックチェーン活動の活発化等が要因

ソラナが今年350%近く上昇し、最もパフォーマンスの高い資産の一つとして復活したことは多くの市場参加者にとって驚きだった。ソラナエコシステムへの大口投資家である、サム・バンクマン-フリード(Sam Bankman-Fried)氏のFTXとアラメダ・リサーチ(Alameda Research)の破綻を受けた将来への懸念が無視された形になる。

アナリストらによると、ブロックチェーン活動の活発化、ソラナに特化したデジタル資産ファンドへの大規模な資金流入、最近の技術アップグレードが価格回復に貢献したという。同時に、現在破産保護下にあるFTX破産財団によるソラナの大量売却の懸念は、これまでのところ誇張されているようだ。

FTXの売り圧力の可能性

しかし、過去数日間にFTX所有の暗号資産ウォレットの活動が活発化しており、近いうちにいくらかの売り圧力が市場に及ぶ可能性があることを示唆している。

暗号資産管理会社21シェアーズ(21Shares)はレポートで、FTXとアラメダの破産財団が最近、おそらく売却を目的として3500万ドル(約52億5000万円)相当のソラナを取引所に移したと指摘した。

ブロックチェーンデータによると、FTX関連のウォレットが1日午後にさらに160万SOLのステーキングを解除し、さらに多くのソラナが移動する可能性があることを示唆している。

21シェアーズのアナリストらは「これにより、今後数週間でいくらかの売り圧力がかかる可能性がある」と指摘した。

|翻訳・編集:林理南
|画像:CoinDesk
|原文:Solana Surges to 14-Month High; Sell Pressure Lingers as FTX Unstakes $67M Tokens

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