ソラナ、カルダノが主要コインの上昇を牽引──BTCは10億ドルの清算イベントから徐々に回復

ビットコイン(BTC)価格が先週の清算イベントから徐々に回復する中、ソラナ(SOL)とカルダノ(ADA)が過去24時間の主要暗号資産(仮想通貨)の上昇を牽引した。

2つのトークンは3%上昇し、ビットコインとイーサリアム(ETH)は1.2%上昇、バイナンスコイン(BNB)はBNBチェーンのエコシステムにおける感染リスクへの懸念を抑え、1%上昇した。最大規模のトークンに重きをおいたCoinDesk Markets Indexは1.6%上昇した。

アルトコインでは、メーカー(MKR)が投資家に強化された貯蓄商品が支持されて6%上昇し、AIに特化したレンダー(RNDR)は、エヌビディア(Nvidia)が第2四半期の業績予想を上回り、強気なAIトレンドが今後も続くことを証明したことから9%上昇した。

先週、約10億ドル(約1450億円、1ドル=145円換算)相当の暗号資産先物が突然の売り越しにより清算され、取引高と市場全体の回復に打撃を与えた。この大きな動きがトレーダーやファンドに影響を与えたと思われ、トレーダーの間では「押し目買い(buy the dip)」という発言が飛び交い、そして消えていった。

現在は大口保有者が市場に戻り、回復を後押ししているようだ。

暗号資産(仮想通貨)調査会社のSantimentは 「水曜日にビットコインが2万6800ドルまで値を戻したのは、クジラとサメの主要なアドレスが再びスタックに加わったためだ」 とツイートした。「現在、10ドルから1万ドルのBTCを保持する15万6660のウォレットがあり、8月17日以降、3億860万ドル(約447億4700万円)を蓄積している」。

MarketWatchによると、ビットコインが上昇したのはハイテク株の急騰に煽られ、欧州株と米国株先物が幅広く上昇したためだ。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:SOL, ADA Lead Crypto Majors’ Gains as Bitcoin Traders Move Past $1B Liquidation Event