6月のマイニング収益性は5%以上上昇──ハッシュレート低下とビットコイン価格上昇で
  • ジェフリーズは、6月にビットコインのマイニング収益性が上昇したと指摘した。
  • しかしながら、北米の上場マイナーによるビットコイン生産量は前月比で減少したという。
  • ジェフリーズによれば、マラは北米の上場マイナーの中で最も多くビットコインを生産し、最高のハッシュレートを維持した。

投資銀行ジェフリーズ(Jefferies)のレポートによれば、ビットコイン(BTC)のマイニング収益性は6月に5.3%上昇した。これは、ビットコイン価格が1.2%上昇し、ネットワークのハッシュレートが6.7%低下したことに支えられた。

ハッシュレートは、コンセンサスアルゴリズムがプルーフ・オブ・ワーク(PoW)のブロックチェーン上でマイニングおよびトランザクション(取引)処理に利用される総計算能力を指し、業界内の競争やマイニング難易度の指標となる。単位にはエクサハッシュ毎秒(EH/s)が使用される。

収益性向上は、アメリカ全土での猛暑によるエネルギー価格の高騰を受け、効率の悪いマイナーが操業縮小を余儀なくされる中で起きている。

ビットコインは7月に入ってから12万3000ドル(約1784万円、1ドル145円換算)を突破し、史上最高値を更新した。この要因には、暗号資産(仮想通貨)規制がますます好意的になったことや、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領による関税に関する発言を受けての米ドル安がある。マクロ経済環境と規制を背景に投資家の関心が高まり、マイニング企業に新たな追い風が吹いているとレポートは指摘した。

収益性は改善したが、北米の上場マイナーによるビットコイン生産量は前月比で減少したとアナリストのジョナサン・ピーターセン(Jonathan Petersen)氏とヤン・アイグル(Jan Aygul)氏が述べた。

このグループの6月のマイニング量は合計3382BTCで、5月の3754BTCから減少している。レポートによると、このグループのシェアは世界的なネットワーク全体の25.1%であり、前月の26.3%から減少した。

マラ(MARA)が713BTCでマイニング量首位となり、クリーンスパーク(CleanSpark)が685BTCで続いた。

マラは通電ハッシュレートにおいても首位を維持し、6月末時点で57.4EH/sを記録した。5月の58.3EH/sからはわずかに低下した。クリーンスパークは45.3EH/sで2位だった。

ビットコインマイニングの経済状況は先月に改善した。レポートでは、仮に1EH/sのマイニング機材が稼働していた場合、6月には1日あたり約5万7000ドル(約827万円)の収益を生み出していたと計算されている。これは、5月の5万4000ドルから増加している。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Shutterstock
|原文:Mining Profitability Climbed Over 5% in June as Hashrate Fell, BTC Price Rose: Jefferies

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