- ペイパルは、ピアツーピア(P2P)サービスに暗号資産送金を追加する。これにより、アメリカのユーザーはペイパルやベンモ、その他の暗号資産対応ウォレットの間でビットコインやイーサリアムなどのデジタル資産を送金できるようになる。
- 新機能「ペイパル・リンク」を使えば、ユーザーは送金や請求のための個人リンクを作成し、テキストメッセージやチャット、メールで共有できる。
- 暗号資産による友人・家族間の個人送金はIRS 1099-K税金申告要件の対象外となり、贈与や払い戻しは非課税のままだ。
決済会社ペイパル(PayPal)は15日のプレスリリースで、自社の支払いフローに暗号資産(仮想通貨)送金を追加することで、ピアツーピア(P2P)サービスを拡大すると発表した。
アメリカのユーザーは間もなく、ペイパル、ベンモ(Venmo)、そして増加している世界各地の暗号資産対応ウォレットの間で、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、ペイパルのドルペッグ型ステーブルコインPYUSD、その他のデジタル資産を送金できるようになるという。
この統合は、「ペイパル・リンク」と呼ばれる新しいツールと同時に行われる。このツールを使えば、ユーザーは送金や請求のための一度限りの個人リンクを作成できる。このリンクは、テキストメッセージ・チャット・メールで送信できるため、日常会話に決済を取り込むことが可能となる。
友人・家族間の個人送金はIRS 1099-K税金申告要件の対象外のままで、取引に暗号資産が含まれても贈与・払い戻し・共同経費などには納税申告書が作成されないとペイパルは説明した。
ペイパルは、今回の施策が主要デジタルウォレット・決済システムの連携を目指す新たな相互運用性イニシアチブ「ペイパル・ワールド(PayPal World)」に基づくものだと述べた。ピアツーピア決済は主要な成長の牽引役であり、消費者決済量は第2四半期に前年同期比10%増加した。ペイパルは7月、世界的なデジタル通貨決済により深く進出する一環として、アメリカの加盟店向けに暗号資産決済を拡大する方針を打ち出している。
|翻訳・編集:林理南
|画像:Marques Thomas/Unsplash, modified by CoinDesk
|原文:PayPal Adding Crypto to Peer-to-Peer Payments, Allowing Direct Transfer of BTC, ETH, Others


