- ビットコインキャッシュは7%上昇し、2024年4月以来の高値となる646ドルに達した。
- この上昇は、FRBの利下げとアメリカにおける暗号資産ETFの承認迅速化への期待を受けた市場センチメントの変化によるものである可能性が高い。
CoinDeskのデータによると、ビットコイン(BTC)から派生したビットコインキャッシュ(BCH)は過去24時間で7%上昇し、2024年4月以来の高値となる647ドル(約9万4000円、1ドル145円換算)に達した。
データ追跡プラットフォームSantimentによると、この上昇は、ビットコインキャッシュに対する市場センチメントが極端に弱気だった時期の後に起きたものだ。
SantimentはXでビットコインキャッシュの上昇について説明し、「歴史的に見て、価格は群衆の期待とは逆方向に動く。そのため、群衆が不安になっている時に買い、貪欲になっている時に売る戦略を実行することは、ほとんどのアルトコインにおいて非常に有効であり続けている」と述べた。
ビットコインキャッシュの上昇は、17日のFRB(連邦準備制度理事会)の利下げ、および今後数カ月にわたる流動性緩和の継続に対する市場の期待によって引き起こされた、より広範なリスクオンのセンチメントと一致している。ポルカドット(DOT)、スイ(SUI)、ジュピター(JUP)、ニアプロトコル(NEAR)など、いくつかのトークンは過去24時間で同様の上昇を記録しているが、パジー・ペンギンズ(PENGU)のような小規模コインは目を引く2桁の上昇で全体を牽引している。
FRB主導の強気な市場センチメントをさらに加速させている可能性があるのは、米証券取引委員会(SEC)による決定だ。この決定では、個々の商品ごとに審査を受けないという商品ETFおよび暗号資産ETFの包括的な上場基準が承認された。この動きにより、今後数カ月で、さまざまなトークンに関連する新商品の導入が加速することが期待されている。

ビットコインキャッシュの最近の動きは、2カ月前に確認された強気なブレイクアウトを基盤としている。7月には、価格は2024年4月と12月の高値、および2024年8月と2025年4月の安値を結ぶトレンドラインで形成されたチャネルパターンの上限を上回るほど急騰した。
長期にわたる保ち合い期間からのこのブレイクアウトは、売り圧力が吸収され、さらなる上昇への道が開かれたことを示唆している。注目すべき当面のレジスタンスは、2024年の高値である719ドル(約10万4000円)であり、これはビットコインキャッシュが次に突破すべき重要なハードルとなる可能性がある。
|翻訳・編集:林理南
|画像:CoinDesk
|原文:Bitcoin Cash Rallies to Nearly $650, Highest Level Since April 2024


