ブラックロックのラリー・フィンクCEO、トークン化分野での役割拡大を目指す
  • 世界的な資産運用大手のブラックロック(BlackRock)は、市場へのアクセスと効率性を高めるための方法として、トークン化における「より大きな役割」を模索している。 
  • CEOのラリー・フィンク(Larry Fink)氏は、デジタル資産業界が現在の4兆5000億ドルの市場規模から、大幅に成長を遂げると予想した。 
  • ブラックロックは、米国で最大のビットコインとイーサリアムの現物ETF(上場投資信託)を発行しており、セキュリタイズ(Securitize)と共に主要なトークン化されたマネーマーケットファンドも手がけている。

13兆ドル(約1970兆円、1ドル=152円換算)以上の資産を管理する資産運用大手のブラックロックは、伝統的金融(TradiFi)をオンチェーン化する取り組みを強化している。同社は市場へのアクセスを開放し、資産取引の効率化を図る手段として、トークン化におけるより大きな役割を模索している。

ブラックロックは、市場をより効率的でアクセスしやすいものにするためにトークン化をどのように活用できるかを検討しており、経営陣は今後のより大きな動きを示唆していると、CEOのラリー・フィンク氏は10月14日、収益発表に続いて行われた決算説明会で述べた。

フィンク氏は、「トークン化とデジタル化の分野おいて、我々がより大きな役割を果たす方法について、今後数年間でいくつかのエキサイティングな発表があるはずだ」と述べた。 

現在4兆5000億ドル以上の規模を誇るデジタル資産市場が、今後数年間で「著しく」成長すると、フィンク氏は予想している。

ブラックロックは、米国で現物ベースのビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)のETFを発行した最初の企業の1つである。これらのETFは、運用資産残高(AUM)がそれぞれ930億ドルと170億ドルで、この種の製品としては最大である。 

ブラックロックはまた、市場で最大のトークン化されたマネーマーケットファンドである28億ドル規模のBlackRock USD Institutional Digital Liquidity Fund(BUIDL)も手がけている。これは、トークン化の専門企業セキュリタイズと共に発行しているもので、イーサリアム、ソラナ(Solana)、アバランチ(Avalanche)を含む様々なブロックチェーンで利用可能である。

ブラックロックは昨年、トークン化が勢いを増すことに賭けて、セキュリタイズの4700万ドルの資金調達ラウンドを主導した。 ブラックロックの運用資産残高は、前年の11兆4000億ドルから増加し、今年の第3四半期には13兆4000億ドルまで成長した。

決算発表によれば、同社のデジタル資産関連商品の収益は6100万ドルで、総収益65億ドルのごく一部に過ぎない。ブラックロック株は、14日午前の取引で約1.5%高で取引された。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:ブラックロックのラリー・フィンクCEO(Will Ess for Pixelmind.ai/CoinDesk、CoinDeskが加工)
|原文:BlackRock CEO Larry Fink Eyes Bigger Role in Tokenization

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