SBIやリップル出資の企業、10億ドル調達で「世界最大の上場XRPトレジャリー企業」設立へ
  • エバーノース・ホールディングスは、アルマダ・アクイジションIIとのSPAC契約を締結し、承認後にティッカーシンボル「XRPN」としてナスダックに上場することを目指していると発表した。
  • SBIからの2億ドル(約302億円、1ドル151円換算)を含む、総額10億ドル(約1510億円)超の調達を目指しており、リップル、リップルワークス、パンテラ、クラーケン、GSR、リップルの共同創業者であるクリス・ラーセン氏からの投資も含まれる。
  • 純調達資金は主に、公開市場でのXRP購入に充てられる。ETFのようなモデルではなく、レンディング、流動性、DeFiの利回りを活用したアクティブ型のモデルを採用。

ネバダ州に新たに設立された企業、エバーノース・ホールディングス(Evernorth Holdings)は、ブランクチェックカンパニー(特別買収目的会社:SPAC)との合併を通じて株式を公開し、大規模な上場エックス・アール・ピー(XRP)トレジャリー企業を構築すると発表した。

エバーノースは20日のプレスリリースでこの計画を明らかにし、アルマダ・アクイジションII(Armada Acquisition Corp II)との事業統合契約を締結したと発表。取引が成立した場合、統合後の会社はエバーノースの名称を維持し、ナスダックでティッカーシンボル「XRPN」として取引される予定。両社は、株主の承認と上場要件を満たすことを条件に、2026年第1四半期の上場を目指している。

取引概要と資金調達

リリースによると、この取引はSBIからの2億ドル(約302億円)のコミットメントを含め、総額10億ドル(約1510億円)超の調達が見込まれている。その他の出資者には、リップル(Ripple)、リップルワークス(Rippleworks)、パンテラ・キャピタル(Pantera Capital)、クラーケン(Kraken)、GSRが名を連ねており、リップルの共同創業者であるクリス・ラーセン(Chris Larsen)氏も参加している。

エバーノースは、純調達資金の大部分を、機関投資家向けトレジャリー企業の構築を目的として公開市場でのXRP購入に使用し、残りを運転資本と取引費用に充てると述べた。償還されないアルマダ・アクイジションIIのクラスA株式は、取引完了時に1対1の割合でエバーノースのクラスA株式に転換される。

新会社の位置づけ

エバーノースは、XRPへのシンプルなエクスポージャーを提供しつつ、1株あたりのXRPを長期的に増やすことを積極的に追求する公開投資ビークルとして自らを位置づけている。同社は、XRPを受動的に追跡するのではなく、機関投資家へのレンディング、流動性提供、分散型金融(DeFi)戦略への参加を通じて利回りを生み出すことを計画していると述べた。

「エバーノースは、投資家に単にXRP価格へのエクスポージャーだけでなく、それ以上のものを提供するために構築された」とアシーシュ・ビルラ(Asheesh Birla)CEOは語った。「従来型の利回り機会を活用し、適切なタイミングでDeFiに投資することで、そのエコシステムの成熟を支援していく。XRPの実用性を強化しながら、株主へのリターンを生み出すことが我々の目標だ」。

同社はトレジャリー活動に加え、XRPレジャー(XRP Ledger)上でバリデータを運用し、リップルのステーブルコイン「RLUSD」をXRPベースのDeFiへのオンランプとして活用する予定だと述べた。また、決済、資本市場、トークン化された資産に焦点を当てたプロジェクトを支援する計画も強調。上場や資金調達といったこれらの取り組みは、取引の成立や市場の状況によって左右される。

人材とガバナンス

発表によると、リップルの元上級幹部であるビルラ氏は、最高財務責任者(CFO)のマシュー・フライミア(Matthew Frymier)氏、最高執行責任者(COO)ののメグ・ナカムラ氏、最高法務責任者(CLO)のジェシカ・ジョナス(Jessica Jonas)氏、最高事業責任者(CBO)のサーガル・シャー(Sagar Shah)氏を含むチームを率いる。

リップルは戦略的投資家として位置づけられており、リップルの幹部であるブラッド・ガーリングハウス(Brad Garlinghouse)氏、スチュアート・アルデロティ(Stuart Alderoty)氏、デイビッド・シュワルツ(David Schwartz)氏が戦略アドバイザーを務める予定。エバーノースは、独立したガバナンスを維持すると述べている。

「私はアシーシュ氏と長年にわたり一緒に仕事をしてきており、彼および彼のチームが、資本市場におけるXRPの存在感を次のレベルに引き上げる能力に完全に自信を持っている」とガーリングハウス氏はリリースで述べた。

今後の展開

両社の取締役会はこの取引を承認したと、両社は発表した。今後の動向は、株主投票、償還の可能性、規制当局による審査、そして発表で概説された資金調達計画の実行にかかっている。取引が完了すれば、XRPNは公開市場の投資家に対して、XRP価格に加え、レンディング、流動性、DeFiへの参加を通じて同社が生み出すことができる追加収益へのエクスポージャーを提供することになる。

|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:Midjourney / Modified by CoinDesk
|原文:Ripple-Backed Firm Plans SPAC, Raising $1B to ‘Create the Largest Public XRP Treasury’

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