ドバイ発の仮想通貨取引所、UAEの規制当局から基本承認取得。中東最大の取引所目指す

ドバイに拠点を置く仮想通貨取引所、ビットオアシス(BitOasis)は、アラブ首長国連邦(UAE)の金融規制当局から基本承認(IPA=in-principle approval )を取得し、UAEの規制に準拠したカストディアン・取引プラットフォームを立ち上げるのに一歩近づいた。

2019年5月14日(現地時間)、ビットオアシスは規制面のハードルを1つ乗り越え、アブダビ・グローバル・マーケットの金融サービス規制庁(FSRA)からIPAを取得したことを発表した。しかし同社がサービスの提供を始めるためには、ライセンスが必要であり、そのためにはIPAが求める要件を満たさなくてはならない。

いずれにせよ、IPAを取得したことは意義深く、中東において初めて規制に準拠した取引所および暗号資産のカストディアンになるのに役立つかもしれないと同社は考えている。

中東地域における「最大の暗号資産プラットフォーム・取引所」を自称する同社は、2018年以来規制当局と連携を取っており特にUAEに焦点を置いていると明かした。

同社はプレス発表で以下の通りコメントした。

「弊社は中東初のライセンスを取得し、規制に準拠している暗号資産取引所・カストディアンになり、世界の規制に準拠した、数少ない暗号資産取引所の仲間入りすることを目指しています。その目標までの道のりにおいて、IPAの取得は重要なマイルストーンで 、そして成果です」

同社CEOのオーラ・ダウディン(Ola Doudin)氏は、同社プラットフォームを、今回は規制に準拠した取引所として、改めて立ち上げる計画を明かした。また、新たな暗号資産を追加し、サウジアラビアなどの新たな市場に拡大するつもりだとも述べている。

「同社は、中東地域における暗号資産の導入を加速させるために、積極的に規制当局と連携し続けるつもりです」

2015年に創業した同社は、2016年に中東の仮想通貨プラットフォームとして初めてベンチャーキャピタルから資金を調達した。同社のサービスは現在、中東地域および北アフリカでのみ提供されている。

翻訳:Yuta Machida
編集:佐藤茂、浦上早苗
写真:UAE image via M7kk / Shutterstock
原文:BitOasis Clears Hurdle in Bid to Launch Regulated Crypto Asset Exchange