SBI、暗号資産取引所のビットポイントを127億円で子会社化

SBIホールディングスは、暗号資産(仮想通貨)取引所を運営するビットポイントジャパンを子会社化する。ビットポイントジャパンの親会社であるリミックスポイントが5月12日に発表した。

株式の51%を取得し、連結子会社化する。取得額は、127億5000万円。ビットポイントジャパンの2022年3月期当期純利益は、57億8000万円。SBIは2020年に、ヤフー系の暗号資産交換業者TaoTaoを完全子会社化している。

今後、SBIグループとのクロスマーケティングによって、ビットポイント口座数の増加を目指す。SBI ホールディングスのコーポレート・コミュニケーション部によると、「子会社化による取締役の派遣は想定しているが、ビットポイントのサービス展開に変更はない」としている。

同日、エネルギー関連事業などを手掛けるリミックスポイントとの資本業務提携を締結を発表。株式市場を通じて、リミックスポイント株式の5%を取得する。風力やバイオマスなど、再生可能エネルギー利用の電源の共同開発を見込む。

Web3.0分野での連携も想定している。SBIホールディングス北尾吉孝CEOが代表理事を務める日本デジタル空間経済連盟に、リミックスポイントが加盟。メタバース関連ファンドの共同組成・運用を検討する。

Web3.0:Web3とも呼ばれ、ブロックチェーンなどのピアツーピア技術に基づく新しいインターネット構想で、Web2.0におけるデータの独占や改ざんの問題を解決する可能性があるとして注目されている。
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|取材・テキスト:菊池友信
|編集:佐藤茂
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