デジタルドルは「現金と共存する必要がある」:パウエルFRB議長

デジタルドルは「現金と共存する必要がある」:パウエルFRB議長

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は18日、中央銀行デジタル通貨(CBDC)は現金と共存する必要があるとコメントした。

バーゼル銀行監督委員会(BCBS)が主催したバーチャル会議に出席したパウエル議長は、国際決済銀行(BIS)とFRBを含む7つの中央銀行が発表したCBDCに関するレポートで以下のように触れた。

「レポートで強調されている3つの重要な原則の1つは、CBDCは柔軟で革新的な決済システムにおいて、現金や他の種類の通貨と共存する必要があるということ。グローバルな決済システムの改善は公的部門だけでなく、民間部門からも生まれるだろう」

パウエル議長は、FRBは、マサチューセッツ工科大学(MIT)と連携しているボストン連邦準備銀行と共同で、CBDCの実験を進めていると述べた。同議長はこれまで、世界の基軸通貨としての米ドルの地位を理由に、米国はデジタルドルの発行を急ぐ必要はないと述べてきた。

今回の発言は、FRBがデジタルドルの可能性を真剣に受け止めているとするパウエル議長のこれまでの発言を踏まえたものだ。FRBは2021年、このテーマについて市民との対話を進め、発行前には議会の承認を求める方針だ。

CBDCは初期段階にある決済イノベーションであり、各国政府はブロックチェーン技術を利用することで、決済の効率化とコスト削減が可能になると期待している。CBDCの詳細にはまだ不明点が多く、反対派は現在、ほとんどの決済はすでにデジタル化されていると主張している。

また、CBDCの導入は金融監視の強化につながるとの懸念も聞かれるが、米国は現時点で、CBDCの開発においてはプライバシーを重視すると見られている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:パウエルFRB議長(BIS)
|原文:Federal Reserve’s Powell Says CBDCs ‘Need to Coexist With Cash’

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