【市場動向】ビットコインは横ばい、市場はさらなる下方圧力を警戒か

●ビットコイン(BTC)は日本時間21日6時時点、56,665ドル前後で取引され、過去24時間で1.6%上昇。

●24時間レンジ:53,780ドル~56,574ドル(CoinDesk 20のデータ)。

●1時間足チャートは、10時間移動平均と50時間移動平均をわずかに上回り、テクニカル分析では強気シグナル。

ビットスタンプでのビットコイン価格推移

ビットコインは週末の下落からひと息ついた状態。フェアリード・ストラテジーズ(Fairlead Strategies)のテクニカルアナリスト、ケイティ・ストックトン(Katie Stockton)氏は、ビットコイン市場は「リスクオフ」モードに入っており、投資家はビットコインを現金など他の資産に移している可能性があると指摘した。

「当社の短期指標では今週は下降傾向のサインがある。ゴールドやビットコインなどの資産でのリスクオフ・ポジションが明らかになってきている」

出典:Glassnode

デリバティブ市場では、ビットコインの資金調達率(トレーダーがポジションにレバレッジをかけるために支払う金額を反映した指標)がほぼ1カ月ぶりの低水準となっている。

これは、強気指向のレバレッジに対する市場の関心が弱くなっていることを意味する。

Blockfillsの機関投資家向け取引責任者、ニール・ヴァン・ハウズ(Neil Van Huis)氏は、米暗号資産取引所コインベース(Coinbase)のナスダック直接上場による先週の興奮は収まったと述べた。同氏は強気スタンスを維持しているものの、下落リスクを懸念している。

「私にはまだ強気相場に思える。3万8000ドル付近を割ると、少しナーバスになるだろう」と米CoinDeskに語った。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:Glassnode
|原文:Market Wrap: Bitcoin Flat at $56.7K, Ether Rises and It Wasn’t Dogeday’s Afternoon