WBTC、ビットコイン流通量の1%超に──DeFiで稼ぐBTC保有者が増加

WBTC、ビットコイン流通量の1%超に──DeFiで稼ぐBTC保有者が増加

ビットコイン(BTC)価格がこの1カ月低迷するなか、ビットコインをイーサリアムブロックチェーンに預け入れ、利回りを稼ぐビットコイン保有者が増えていた。

ラップド・ビットコイン(WBTC)──ビットコインをイーサリアムブロックチェーンと互換性を持つコインに変換するDeFi(分散型金融)プロジェクト──を介してイーサリアムブロックチェーンにロック(預け入れ)されたビットコインは、過去最高の18万9000BTCに増加した。アーケーン・リサーチ(Arcane Research)が15日に発表した週次レポートで明らかになった。

数値は過去12カ月で約4倍になり、ビットコインの流通量1873万BTCの1%超という記録的な数値となっている。

利回りを得るための安全な方法

こうした傾向は5月、ビットコイン価格が35%も下落したことを受け、一部の経験豊富な暗号資産トレーダーは、リターンを確保、あるいは維持するためにどのような方法を取ったかを表している。

「ビットコインの精彩を欠いたパフォーマンスとイーサリアムベースのETP(上場取引型金融商品)への関心の高まりは、ビットコインをイーサリアムブロックチェーンにロックするという長期的トレンドにほとんど影響を与えなかった。個人投資家、プロを問わず、利回りを求める取引は需要が高く、ラップド・ビットコインはそのための快適で安全な方法であることが明確になっている」とSynergia Capitalのデニス・ビノコウロフ(Denis Vinokourov)氏はCoinDeskに語った。

WBTCは、ビットコインに1対1で裏付けられているため、理論上、価格はほぼ同じものになる。ビットコイン保有者はビットコインを同数のWBTCトークンに替え、DeFiプラットフォームで利用する。

「ビットコインをイーサリアムブロックチェーンでトークン化する動機は、イーサリアムのDeFiエコシステムとの互換性など、ビットコインブロックチェーンではサポートされていない機能を実現するため」(アーケーン・リサーチ)

DeFi(分散型金融)に利用

WBTC保有者は時に、WBTCをDeFiプロジェクトに貸し出し、利回りを得る。例えば、DeFi大手のAaveは現在、WBTCに対して年率1.21%の利回りを支払っている。またWBTCトークンは、暗号資産融資の担保に使われたり、「イールドファーミング」に使われたり、分散型デリバティブ取引所の証拠金として使われる。

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WBTCなどを介してイーサリアムブロックチェーンにロックされたビットコイン
出典:Arcane Research, Dune Analytics, Glassnode

WBTC以外にも、Huobi BTC(HBTC)、renBTCなどがあるが、WBTCが大部分を占めている。

「合計24万BTCが今、イーサリアムブロックチェーンでトークン化されている。WBTCは最も人気の高い選択肢であり、約80%を占めている」(アーケーン・リサーチ)

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:Arcane Research, Dune Analytics, Glassnode
|原文:Hunt for Yield: Wrapped BTC Now Holds More Than 1% of Bitcoin’s Circulating Supply

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