米SEC、USDCを手がけるサークルを捜査

サークル・ファイナンシャル(Circle Financial)は米証券取引委員会(SEC)の捜査を受けている。同社が4日、明らかにした。

ステーブルコイン「USDコイン(USDC)」を手がけるサークルは、SECから2021年7月に捜査に関する召喚状を受け取ったことを規制当局への提出書類に記した。「当社の保有資産、顧客プログラム、運用に関する文書および情報」が要求されているという。

「我々は捜査に全面的に協力している」とサークルは上場に向けた提出書類で述べているが、SECの捜査内容の詳細は明らかにしていない。サークルに取材を試みているが、まだ返答はない。

召喚状が届く1カ月前、サークルはUSDコイン保有企業に同社初の高利回り商品「Circle Yield」の提供を開始した。またその後、英領バミューダ諸島の承認を受けた暗号資産商品の提供も開始している。

関連は定かではないものの、9月には米暗号資産取引サービス大手のコインベース(Coinbase)──サークルとともにUSDコインの発行体、Centre Consortiumを構成している──が、SECからの圧力で提供間近だったレンディングサービスを凍結したと述べた。

関連記事:米コインベースCEO、新サービスにSECが圧力とツイート

ゲーリー・ゲンスラー委員長率いるSECは今年、一貫して暗号資産に強気姿勢を取っており、規制権限の強化を繰り返し訴えている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:サークルのジェレミー・アレール(Jeremy Allaire)CEO(Circle)
|原文:SEC Subpoenas USDC Stablecoin Backer Circle