米コインベースCEO、新サービスにSECが圧力とツイート

米暗号資産取引サービス大手のコインベース(Coinbase)は、まだ提供を開始していない新サービス「Lend」に米証券取引委員会(SEC)が圧力をかけていると述べた。

コインベースは約半年前から同サービスについて、SECと協議してきたという。だが継続的な協議にもかかわらず、SECは「Wells Notice(ウェルズ通知)」を発行したとコインベースは7日、ブログで述べた。

ウェルズ通知は規制当局が企業やその従業員を告発する可能性があることを発表するものだ。

コインベースのLendは、顧客のUSDコイン(USDC)を「認証済みの借り手」に貸し出すことで、顧客に年利4%の利回りを提供するもの。コインベースによると、SECはLendを問題視している理由を明らかにしていないという。

「むしろ彼らは今、もし我々がLendを開始したら訴えを起こすつもりだと言っている」(コインベース)

ブライアン・アームストロングCEOは、同社は求められた記録や従業員の証言を提出するなど、当局の要求にすべて応じてきたと7日、ツイッターに投稿した。

アームストロング氏はまた、訴訟の可能性についての理由は示されておらず、SECが同社のLendを証券に分類したことを疑問視した。

「どうすればレンディングが証券になるのか」とアームストロングCEOはツイートしている。

コインベースは詳細なコメントを控えた。CoinDeskはSECに取材を試みているが、まだ返答はない。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:SEC Threatened to Sue Coinbase Over Lending Product, CEO Says