BTCの大型アップグレード「タップルート」起動、大谷翔平選手がFTXとアンバサダー契約──11/13~11/19の暗号資産・ブロックチェーンニュース

11月12日 SEC、VanEckのビットコインETF申請を却下

米証券取引委員会(SEC)は12日、米資産運用会社VanEckの現物価格に連動するビットコインETF(上場投資信託)の申請を却下した。SECは9月、最終決定を延期していた。

11月14日 ビットコインのアップグレード「タップルート」、起動【更新】

協定世界時(UTC)11月14日5時15分(日本時間14日14時15分)、ビットコイン・ブロックチェーンの待望のアップグレード「タップルート(Taproot)」がブロック709,632で起動し、プライバシー、スケーラビリティ、セキュリティを向上させる新機能が稼働した。

11月15日 VanEckのビットコイン先物ETF、取引開始へ

米シカゴ・オプション取引所(CBOE)は「VanEck Bitcoin Strategy Fund」は11月16日9時30分(米東部時間)頃、ティッカー「XBTF」で取引が開始されるとWebサイトで告知した。米資産運用会社VanEckのビットコイン先物ETF(上場投資信託)は10月下旬にSECの承認を得ていた。先週末、米証券取引委員会(SEC)は同社のビットコインETF申請を却下している。

11月15日 ビットコイン、タップルート起動後も横ばい推移──15日朝には上昇

4年ぶりの大型アップグレード「タップルート(Taproot)」で週末、ビットコン・コミュニティは盛り上がった。価格は目立った動きを見せなかったが、日本時間15日9時過ぎには、6万6000ドル付近まで上昇した。

11月15日 暗号資産ファンド、堅調に推移──前週からは減少

コインシェアーズ(CoinShares)が15日発表したレポートによると、暗号資産(仮想通貨)ファンドは先週、1億5100万ドル(約170億円)の流入超となり、4週連続の減少となったものの堅調に推移した。数週間前にアメリカ初のビットコイン先物ETFが取引開始となった際の流入額15億ドルからは大きく減少している。

11月15日 暗号資産投資は「今は意味がない」ツイッターCFO:報道

暗号資産(仮想通貨)への投資は「今は意味がない」とツイッター(Twitter)の最高財務責任者(CFO)、ネッド・シーガル(Ned Segal)氏は語った。ウォール・ストリート・ジャーナルが15日伝えた。

ボラティリティの高い資産を保有するには、投資方針を変更しなければならないとシーガル氏は述べた。同社はこれまで、証券などのボラティリティの低い資産を保有してきたとしている。

11月15日 「日本におけるステーブルコインの制度設計の在り方について」公表──日本暗号資産ビジネス協会

一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会は11月15日、「日本におけるステーブルコインの制度設計の在り方について」を公表。国内で不明瞭なステーブルコインの法的課題を整理し、分類に応じたAML/CFT対策、分別管理、安全管理などの法的枠組みを設け、取り扱い実現を目指す。

11月16日 ビットコイン、6万ドルまで下落──イーサも下落、ドル指数は16カ月ぶり高水準

ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)などの主要な暗号資産は売り圧力に直面。ツイッターの最高財務責任者(CFO)のアンチ暗号資産的なコメントが市場のムードを悪化させたことも影響している。またドルインデックスの強さが続いていることも弱気ムードに拍車をかけたようだ。

ドルインデックス(主要法定通貨に対するドルの価値を示す)は、米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ抑制のために早期の利上げに踏み切るのではないかとの懸念が残っているため、16日早朝に16カ月ぶりの高水準95.50を記録した。

11月16日 大谷翔平、FTXとアンバサダー契約──報酬は暗号資産と株式で支払い

米大リーグ(MLB)ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手がFTXのブランド・アンバサダーに加わる。暗号資産デリバティブ取引所FTXが16日発表した。CNNによると、報酬はすべて暗号資産および同取引所の株式で支払われるという。

FTXのCEO、サム・バンクマン-フリード(Sam Bankman-Fried)氏は10月、2022年2月に開催されるNFLの優勝決定戦「スーパー・ボウル」でCMを放映する予定と語っている。

11月16日 「buy the dip」発言急増は甘い幻想か──ビットコインの底打ちは?

ブロックチェーン分析プラットフォームのSantimentによると、ソーシャルメディア上での「buy the dip(押し目買い)」発言は16日、952件に上り、ビットコインが11%下落した9月7日以来の高水準となった。当記事執筆時点も増え続けている。

これは、ビットコインがまだ底を打っていないことを示している可能性がある。

11月16日 タランティーノ監督を映画会社が提訴、「パルプ・フィクション」のNFTをめぐる著作権侵害で

クエンティン・タランティーノ監督が16日、米映画制作会社ミラマックスから著作権侵害で提訴された。監督は先日開催されたカンファレンス「NFT.NYC」で、代表作「パルプ・フィクション」の7つの未公開シーンをNFT(ノンファンジブル・トークン)としてオークションにかけると発表していた。

映画の権利はミラマックスが保有、タランティーノ監督は脚本を出版する権利を持っているが、ミラマックスはNFTはその範疇に入らないと主張している。同社はタランティーノ監督にNFTの販売停止を求めたが、監督は計画を進めている。

11月16日 「NFT」約6割が知っていると回答、購入はハードルが高い──コインチェック調査

コインチェックは11月16日、「NFTに関する意識調査」の結果を発表した。

約6割がNFTを「知っている」と回答。購入経験者のほとんどが2021年6月より前にNFTを認識していた。購入理由の第1位は「値上がりへの期待」となった。

11月17日 資産の99%を手放す予定:バイナンスCEO

暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)のCEO、チャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao)氏は資産の最大99%を手放す予定と語った。17日、AP通信がインタビューを公開した。

「個人的には、私は経済的自由を手にしている。大金を必要とせず、今のやり方でライフスタイルを維持することができる。ジョン・D・ロックフェラー氏の頃から今日まで、多くの裕福な起業家や創業者が行ってきたように、私も財産のほとんどを手放すつもりだ。90%、95%、あるいは99%の財産を手放すつもり」

11月17日 柴犬コイン、放物線的上昇に相当する「逆戻り」の可能性

ドージコイン(DOGE)や柴犬コイン(SHIB)の今年の急激な上昇は投機的なバブルのようなもので、急成長している暗号資産(仮想通貨)業界の信頼性を損なう。一部の暗号資産アナリストはそう考えている。

「投機色の強いコインがある程度駆逐されることは早ければ早いほどよい。そうすれば投資ポートフォリオへの暗号資産の導入は進むと考えている」とブルームバーグ・インテリジェンスのコモディティ・ストラテジスト、マイク・マクグローン(Mike McGlone)氏は17日、レポートに記した。

11月17日 暗号資産取引所Bybit、サッカーアルゼンチン代表の新グローバルメインスポンサーに

暗号資産取引所バイビット(Bybit)は11月17日、サッカーアルゼンチン代表のグローバルメインスポンサーとなったと発表。契約期間は2年。代表チームの公式トレーニングウェアに、Bybitロゴが掲出される。

11月17日 OpenSeaの評価額100億ドル、投資家が試算:報道

世界最大のNFTマーケットプレース「OpenSea」が計画している資金調達ラウンドで、複数の投資家が同社の評価額を100億ドル(約1.14兆円)で試算する可能性があると、米ニュースメディア「The Information」が17日に報じた。

世界的なNFTブームに乗るOpenSeaは今年、NFT取引サービスの事業規模を急拡大させてきた。昨年12月の平均取引量は10万ドルを下回っていたが、今年8月後半には2億ドルに達した(DappRaderのデータ)。

11月18日 ビットコイン、5万6000ドル台──当面は様子見展開か

ビットコイン(BTC)は18日、5万6000ドル台の3週間ぶりの安値まで下落した後、5万8000ドル付近で横ばいとなった(日本時間19日11時には、再び5万6000ドル台まで下げている)。ビットコインはこの1週間で約11%下落、イーサリアム(ETH)も14%下落している。

11月18日 米NFL、NFT「バーチャル記念チケット」を発行

米NFLがノンファンジブル・トークン(NFT)を使った「バーチャル記念チケット」を発行。18日、32チーム(1チームあたり125種類)のNFTを発表した。プレスリリースによると、特定の試合のチケットを購入した人にNFTを送付するという。

11月19日 バイナンスUS、プレIPOの資金調達を1〜2カ月で完了

世界最大級の暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)のアメリカ法人、バイナンスUS(Binance US)は、今後1〜2カ月でプレIPO(新規株式公開前)の資金調達を終える予定だ。バイナンスの創業者兼CEO、チャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao)氏が11月19日、シンガポールで開催されたBloomberg New Economy Forumで語った。

11月19日 マネックスクリプトバンク、GameFiやNFTゲームに関するレポート公開

マネックスグループの100%子会社マネックスクリプトバンクは11月19日、主要なGameFiプロジェクトやGameFiにおけるDeFiの重要性、CEXの役割などを解説するレポート「GameFiとはなにか──DeFiの重要性と課題、CEXの役割」の配信を開始した。

|文・編集:coindesk JAPAN編集部
|画像:Shutterstock.com