ゴールドラッシュは終了か──ビットコインマイニングの収益性低下

ゴールドラッシュは終了か──ビットコインマイニングの収益性低下

ビットコインマイニングの収益性は、数カ月間、非常に高い時期が続いた後、11月から低下している。アーケーン・リサーチ(Arcane Research)が12月22日、月次レポートで述べた。

中国が5月にマイニング事業者への規制を強化したことでビットコインのハッシュレート(ネットワークの演算能力を示す指標)は概ね半減(マイニングプールのBTC.comのデータ)。そして中国のマイニング事業者との競争が減り、ビットコイン価格が上昇したことで、残ったマイニング事業者は11月まで順調に収益を伸ばしたという。

Galaxy Digitalのマイニング責任者アマンダ・ファビアーノ(Amanda Fabiano)氏はインタビューの中で、この時期を「ゴールドラッシュ」と表現した。

だが11月9日から12月22日の間に、ビットメインのアントマイナーS19を使ったビットコインマイニングによるキャッシュフローは36%減少したと、アーケーン・リサーチのジャラン・メレルード(Jaran Mellerud)氏は述べた。S9は50%減少したという。原因について同氏は「この時期にビットコイン価格が28%下落し、マイニング難易度が12%上昇」したことをあげた。

アーケーン・リサーチのデータによると、S19を使ったマイニングの収益性は7月のレベルまで落ち込んでいる。

マイニング難易度、7月末から上昇

マイニング難易度は、Blockchain.comのデータを見ると、7月末から上昇している。中国のマイニング事業者が新たな場所で運営を再開、また新たな参入が特に北米で見られたためだ。

メルレード氏によると、大手マイニング機器メーカーは「2022年、かなり多くのASIC(マイニング専用コンピューター)を納品する予定」という。こうしたマイニング機器と、中国のマイニング事業者がまだ運営再開中であることを考慮すると、ハッシュレートは2022年まで上昇し続ける可能性が高いとマイニング機器メーカーは語っている。

つまり、2021年に見られた「大きな利益」は、「2022年の最初の数カ月は下がり続けるだろう」とメレルード氏は述べた。

ある大手マイニング事業者は、数週間前のインタビューでメレルード氏の予測と同じ意見を述べた。つまり、ほとんどのマイニング事業者は、多くのマイニング機器が稼働することで、ハッシュレートは大幅に上昇し、場合によっては2倍になると予想している。つまり、マイニング難易度は上がり、利益率は小さくなる。

とはいえ、収益性は最終的にはビットコイン価格に左右されるとメレルード氏は指摘。もし価格上昇が「2022年に稼働する新しいマシンがもたらすハッシュレートの上昇よりも大きければ、2021年と同様の大きな利益を期待できるだろう」と述べた。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:ビットコインマイニング施設(Marko Ahtisaari/Flickr)
|原文:Bitcoin Mining Profitability Starts Falling After Stellar Year: Research

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