【US市場】ビットコインと株式は横ばい──相関関係は1年ぶりの高水準に

【US市場】ビットコインと株式は横ばい──相関関係は1年ぶりの高水準に

ビットコイン(BTC)は11日、4万3000ドルに向けて上昇し、24時間で約3%上昇した。ポリゴン(MATIC)やファントム(FTM)などの複数のアルトコインは約14%上昇し、投資家のリスク意欲が高まっていることを示している。

少なくとも短期的には、暗号資産市場と株式市場に強気センチメントが戻り始めているようだ。テクニカル指標を見ると、ビットコインは12月以降で最も売られ過ぎの水準にあり、4万5000ドルに向けた上昇幅が制限される可能性があるものの、一部のトレーダーは押し目買いに動きそうだ。

ビットコインの下落は過去数カ月、暗号資産マイニング株にマイナスの影響を及ぼしている。上場企業のマラソン・デジタル・ホールディングス(Marathon Digital Holdings:MARA)、リオット・ブロックチェーン(Riot Blockchain:RIOT)、ビット・デジタル(Bit Digital:BTBT)の株価は11月10日以降、50%を超えて下落している。

それでも、マイニング会社は価格下落を気にしていないようだ。例えば、ビットファームズ(Bitfarms)は1月第1週に1000ビットコイン(約4320万ドル、約50億円)を購入した。

しかし、ブロックチェーンデータによると、ビットコインを損失、つまり購入価格割れで売却するトレーダーが増えている。「2021年5月、市場が長期間にわたって下落した際に、同様の動きが見られた」とCryptoQuantは11日、ブログに書いている。

最新価格

●ビットコイン:41,785ドル、+2.33%
●イーサリアム:3,239ドル、+5.02%

●S&P500:4,713、+0.92%
●ゴールド:1,822ドル、+1.31%
●米国10年債:1.74%

現状、12日に発表される米消費者物価指数(CPI)を前に、ほとんどの買い手は様子見しているようだ。

「市場は、12月のCPIは7.1%、前月比では0.4%上昇すると予想している。数字が予想より高ければ、ビットコインにさらなる売り圧力がかかるだろう。だが、ここ数週間下落しているため、予想を上回るインフレ率となっても、ビットコインの下値は短期的には限定的」と英GlobalBlockのマーカス・ソティリオウ(Marcus Sotiriou)氏はコメントした。

株式との相関関係、上昇

下図を見ると、ビットコインとS&P500の90日相関関係は約1年ぶりの高水準に近づいている。一部のアナリストは、株式市場が直面するマクロ経済リスクが今年の暗号資産価格の足かせになる可能性を懸念している。

「暗号資産は成長株に似ており、金利の力学に敏感だ」とFxProのアレックス・カプチケヴィッチ(Alex Kuptsikevich)氏は述べた。金利上昇は、今後数年間の企業収益が今よりも低くなることを意味し、企業価値と株価の下落につながる可能性がある。

「同時に、暗号資産はより動きが大きいこと、つまり、ときにナスダックの2倍、3倍の損失を出すことを忘れてはならない。そうだとすれば、金融市場における金利の正常化プロセスはまだまだ終わらないため、暗号資産は底値とは言えない」(カプチケヴィッチ氏)

ビットコインとS&P500の相関関係(CoinDesk)

ビットコインとS&P500の相関関係は最終的に、今年中には低下すると予想するアナリストもいる。

Oandaのエドワード・モヤ(Edward Moya)氏は「株式は史上最高値から数%しか下落していないが、ビットコインは約40%下落している。ビットコインと株式の相関関係は持ちこたえられないだろう」と述べた。

「今後数カ月の焦点は、FRBの積極的な利上げサイクルと、バランスシート縮小のスピードで、ビットコインよりも株式にとってかなりのマイナス要因となる可能性がある」(モヤ氏)

モヤ氏は、2022年後半、アメリカ以外の国々の経済が回復すれば、ドル安と見ている。その結果、インフレ圧力は弱まり、暗号資産や株式などのリスク資産にとってはプラス要因となる。

そして長期的には、特により伝統的な投資家が暗号資産と株式の双方に投資するにつれて、経済的要因が暗号資産と株式に同様に影響を与え続けることになるとモヤ氏は述べた。

「現在と2018年のはるかに大きなドローダウンとの違いは、この1年あまりに多くの恒久的な資本が入ってきていることだ。それはつまり、伝統的な市場との相関性が高まっていることを意味している」とPantera Capitalのポール・ベラディッタキット(Paul Veradittakit)氏はコメントしている。

アルトコイン

ニアとコスモス、上昇:過去24時間、主要暗号資産が下落するなかで、ニア(NEAR)は17%、コスモス(ATOM)は8%上昇した。

●DeFiトークンのオリンパス(OHM)下落:DeFi(分散型金融)プロジェクトのオリンパス(OHM)は、過去24時間で13.5%下落した。

アクシー・インフィニティの巨大サイドチェーン:人気NFTゲーム「アクシー・インフィニティ(Axie Infinity)」の開発元スカイ・メイビス(Sky Mavis)がゲーム専用に開発したレイヤー2ソリューション「Ronin」は、11月のピーク時にイーサリアムブロックチェーンを560%上回るトランザクションを処理したとブロックチェーン分析会社ナンセン(Nansen)はレポートに記した。ナンセンのマーチン・リー(Martin Lee)氏は、特定の機能に注力した開発によって、ほとんどのブロックチェーンはより専門的なものになると述べた。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:ビットコインとS&P500の相関関係(CoinDesk)
|原文:Market Wrap: Bitcoin and Equities Stabilize as Sentiment Improves

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