コインベース、NFTサービスを今春にスタート──マスターカードでクレカ決済

暗号資産(仮想通貨)取引サービスをグローバルに展開するコインベース(Coinbase)が今春、NFTを取引できるサービス「Coinbase NFT」をスタートさせる。マスターカードと提携し、手軽に購入できる環境構築を目指す。

NFT(ノン・ファンジブル・トークン=非代替性トークン):ブロックチェーン上で発行される代替不可能なデジタルトークンで、アートやイラスト、写真、アニメ、ゲーム、動画などのコンテンツの固有性を証明することができる。NFTを利用した事業は世界的に拡大している。

コインベースは、昨年4月に米ナスダック市場への上場を果たした暗号資産取引所。日本では、三菱UFJフィナンシャル・グループと決済パートナーシップを締結している。認証済みユーザー数は約7300万人で、プラットフォーム上の資産総額は2550億ドル(約29兆円)以上という顧客基盤を生かして、NFT事業への参入を発表していた。

NFTの取引量は世界規模で拡大してきた。世界最大のNFTマーケットプレイス「OpenSea」では、単月で取引高34億ドル(約3850億)まで成長。登録ユーザー数も右肩上がりを続けている。コインベースの参入によって、取引所間の競争が激しくなることが予想される。

OpenSeaのイーサリアム上の月間取引高と登録ユーザー数推移(Dune Analytics)

24日に日本で発表されたマスターカードとのパートナーシップ締結により、マスターカードを使ってNFTを購入できることが明らかになった。Coinbase NFTは当初、イーサリアムベースのERC-721とERC-1155の規格のみを取り扱うが、順次、マルチチェーンサポートも取り入れる予定だ。

|取材、テキスト:菊池友信
|編集:佐藤茂
|トップ画像:Shutterstock.com