イーサリアムの好調は4月末まで続くと予想/ナイキ、NFTスニーカーを5月に発売【4/15~4/21のトップニュース】

全数引き出しも処理されているが、市場への影響は「バリデーターエントリーキューの健全な数の新規参入者」によって一部相殺されている──今週のトップニュースをダイジェストで振り返ります。

ビットコインのドミナンス、「シャンハイ」後のイーサリアム上昇で21カ月ぶりの高水準から低下

BTCドミナンスは、12日初めに49.06%まで上昇し、その後、ETH価格が上昇したために48.12%まで低下した。TradingViewによると、BTCドミナンスが49%台になったのは2021年7月以来、約21カ月ぶりだった。

一方、ETHドミナンスは13日に19.87%に上昇し、1カ月ぶりの高水準となった。

主要中央銀行のバランスシート、拡大に転じたか

いわゆる「量的引き締め(QT)」は最近終了し、主要中央銀行──米連邦準備制度理事会(FRB)、欧州中央銀行(ECB)、イングランド銀行(BOE)、日本銀行(BOJ)のバランスシートは拡大に転じたようだ(ニュースレターのThe Market Earが掲載した、マクロ経済調査会社TS Lombardのデータによる)。

「市場にとって追い風となる可能性がある」とThe Market Earは4月13日のニュースレターに記した。

現実資産(RWA)のトークン化は暗号資産採用の推進力:バンク・オブ・アメリカ

現実世界の資産(Real World Asset:RWA)のトークン化が加速する中、トークン化されたゴールドの時価総額が先月10億ドル(約1330億円)を突破したと、バンク・オブ・アメリカ(BAC)が4月13日に調査報告書で発表した。

ソラナのWeb3スマホ「Saga」、5月8日販売開始

ソラナモバイル(Solana Mobile)は4月14日、暗号資産対応スマートフォン「Saga」の一般販売を5月8日に開始すると発表した。事前予約分は現在出荷中。

イーサリアムの好調は4月末まで続くと予想:コインベース

コインベース(Coinbase)は4月14日の調査報告で、先週の「シャンハイ」アップグレード(別名シャペラ)の後、イーサリアム(ETH)の価格は底堅いと述べた。

イーサリアム・ブロックチェーンのアップグレードが成功したことで、ETHの価格は予想以上に上昇し、コインベースは4月末までこれが続く可能性があると述べている。

アンバーグループ、日本事業の売却を検討──昨年、ディーカレットを買収:ブルームバーグ

暗号資産レンディングを手がけるアンバー・グループ(Amber Group)は、個人顧客よりも機関投資家により注力する計画の一環として、日本でのビジネスの売却を検討している。同社マネージング・パートナーのアナベル・フアン(Annabelle Huang)氏が4月14日、ブルームバーグテレビジョンで語った。

トランプ前大統領、NFT販売で最大100万ドルを手に

4月14日に提出された書類を見ると、トランプ氏はCIC Digital LLCとCIC Ventures LLCで「マネージャー、社長、秘書、財務担当」の職に就め、CIC Digital LLCの収入として10万1ドル〜100万ドル(約1340万〜1億3400万円)の「NFT」が記載されている。また、CIC Ventures LLCは講演で500万ドル以上を得ている。

ロシア、貿易取引のために暗号資産マイニングを計画──制裁回避が狙い

ロシア中央銀行は、輸出入取引にのみ使用される暗号資産(仮想通貨)のための「実験的な法体制」を導入する法案に取り組んでいるとエリビラ・ナビウリナ(Elvira Naiullina)総裁は4月17日に述べた。国営タス通信が伝えた。

暗号資産ファンド、4週連続の純流入:コインシェアーズ

コインシェアーズ(CoinShares)が4月17日発表したデータによると、暗号資産ファンドは先週、1億1400万ドルの純流入となり、うちビットコイン(BTC)ファンドが1億400万ドルとほとんどを締めた。この4週の流入額は現在、3億4500万ドルに達しているという。

シャンハイ後、取引所に大量のイーサリアムが移動──売り圧力が強まる可能性

暗号資産(仮想通貨)取引所は、イーサリアムブロックチェーンの「シャンハイ」アップグレード完了後の4日間で17万9500イーサリアム(ETH)、約3億7500万ドル(約500億円)相当の純流入を記録した。暗号資産データ企業CryptoQuantのデータで判明した。

4月13日〜16日、取引所には110万1079ETHが預けられ、92万1579ETHが引き出されたという。4日間の純流入としては過去1カ月で最大。

ナイキ、NFTスニーカー「Our Force 1」を5月に発売──価格は19.82ドル、エアフォース1の販売開始年をイメージ

ナイキは、2022年11月にスタートさせたWeb3プラットフォーム「.Swoosh」で、まもなく初のNFTスニーカーコレクションを発表する。「Our Force 1(OF1)」と名づけられたバーチャルスニーカーは、ナイキを代表するスニーカー「Air Force 1」にインスパイアされたものだ。

インテル、BTCマイニングASIC製造終了へ

半導体大手のインテル(Intel)は、ビットコイン(BTC)マイニング専用チップ「Blocksale」の製造を終了する。同社が4月18日、CoinDeskに声明で伝えた。Blocksaleの製造は、わずか1年前に発表されたばかり。

コインベース、規制の明確さがないままならアメリカからの移転もあり得る:アームストロングCEO

米暗号資産取引大手コインベース(Coinbase)のブライアン・アームストロング氏CEOは、業界の規制が明確にならない場合、同社はアメリカからの移転を検討することもあると述べた。

「シャンハイ」後のイーサリアムに機関投資家が関心──CME先物の建玉が増加

シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の公式データによると、4月10日以降、CMEで取引されているイーサリアム先物のアクティブ、またはオープンな契約数は39%増の6248に達している。

欧州議会、暗号資産規制法案を可決──2024年に発効

欧州連合(EU)の議員たちは4月20日、新しい暗号資産ライセンス制度である「暗号資産市場規制法案(Markets in Crypto-Assets Act:MiCA)」に517対38で可決し(棄権18)、世界で初めての包括的な暗号資産規制法を導入することになった。

仏銀行大手ソシエテ・ジェネラルがユーロベースのステーブルコインを発行

ソシエテ・ジェネラル(Societe Generale)の暗号資産(仮想通貨)部門であるSGフォージ(SG Forge)は、イーサリアム上でユーロにペッグしたステーブルコインを発表した。SGフォージはこうした資産としてはパブリックブロックチェーンで初めて展開されたものだとしている。

イーサリアムの引き出し待ち、約17日に延びる──ステーキングETHは増加

行列は長くなっている──ブロックチェーン分析企業ナンセン(Nansen)によると、先週の「シャンハイ」アップグレード後に引き出し要求を行ったバリデーターは、ステーキングされたイーサリアム(ETH)の引き出しに17日以上待たなければならない。先週末は、14日前後だった。

NFTマーケットプレイスのユーザー数、取引数は2021年7月以来の低水準:データ

NFTリサーチャーのSeaLaunchがまとめたDuneダッシュボードによると、オープンシー(OpenSea)、ブルー(Blur)、ルックスレア(LooksRare)をはじめとする大手NFTマーケットプレイスの1日あたりのユーザー数は過去7日間で一貫して減少しており、4月19日には7805人まで落ち込んだ。この数字は、7455人を記録した2021年7月31日以来の低水準。

TOEICがブロックチェーン技術を活用したデジタル公式認定証の提供を開始 大規模検定試験では日本初

国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)は4月20日、4月以降に実施するTOEIC Program公開テストにおいて、ブロックチェーン技術を活用したデジタル公式認定証の提供を開始すると発表した。大規模検定試験におけるデジタル公式認定証の発行は日本初という。

|文・編集:coindesk JAPAN編集部
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