ビットコインのMACD、長期的な強気見通しに懸念

ビットコイン(BTC)の長期的な強気見通しは、テクニカルチャート上では打ち消される危険性がある。マクロ経済の悪材料による売り圧力に巻き込まれているためだ。

ビットコインの月足MACD(マックディー:移動平均収束拡散)は0(ゼロ)を下回って、いわゆる「売りシグナル」となり、強気から弱気への長期トレンドの変化を示している。

「月足MACDの売りシグナルはまだ確定していないが、3万7400ドルのサポートを下回ることと同時に確認されれば、長期的な弱気バイアスとなるだろう」とフェアリード・ストラテジーズの創業者ケイティー・ストックトン氏は先週のリサーチノートに記している。

ビットコインは1月初めにサポートを下回り、当記事執筆時点では3万7400ドルを割っている。MACDが協定世界時31日23時59分(日本時間2月1日8時59分)までマイナスなら、売りシグナルが確定する。

月足MACDが前回、強気から弱気に変化したのは2018年7月。ビットコインはその後の数カ月で約3500ドルまで50%を超えて下落し、2万ドル付近の過去最高値からの下落幅を広げた。

とはいえ、MACDのようなテクニカル指標は後追い指標であり、ファンダメンタルズやマクロ要因に比べると信頼性は低い。

ビットコインの月足MACD(TradingView)

グローバルな金融引き締め

世界的な金融引き締め懸念が高まるなか、ビットコインは3カ月連続の下落となっている。ビットコインは1月現時点では約20%下落、11月は7%、12月は19%下落だった。

「下落はマクロ要因、特に米連邦準備理事会(FRB)による利上げと金融引き締めによるものだ。ビットコインとS&P500の60日相関関係は2017年末はほぼ0(ゼロ)だったが、現在は65%を超えている」とGenesis Global Tradingのノエル・アチソン(Noelle Acheson)氏は「Did You Say Crypto Winter」と題したリンクトインの投稿に記した。

FRBは26日、利上げを早める姿勢を表明。その後、ゴールドマン・サックスなど複数の大手銀行は、年内に0.25%の利上げが5回行われると予想している。市場は3月の利上げを織り込み済みだ。アトランタ連銀のラファエル・ボスティック(Raphael Bostic)総裁は28日、3月に0.5%の利上げの可能性もあるとファイナンシャル・タイムズに語った。

現在、各国の中央銀行がFRBより早く利上げに動くのではないかとの憶測も広がっており、ビットコインや他のリスク資産にとっては難しい状況となっている。

世界的にインフレ圧力がが高まるなか、各国の中央銀行は利上げを実施し、ドルに対抗しようとするかもしれない。強い通貨は輸入コストを引き下げ、インフレ抑制につながる。

「利上げ予想
・JPモルガン(28日):今年5回、来年3回
・バンカメ(28日):今年7回、来年4回
・モルガン・スタンレー(27日):今年4回
・ドイツ銀行(26日):今年5回、来年3回

利上げ幅は0.25%」

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:ビットコインの月足MACD(TradingView)
|原文:Bitcoin’s ‘MACD’ Indicator Threatens Long Term Bullish Bias as Rate Hike Fears Linger