暗号資産とブロックチェーンへの投資、2021年は過去3年の合計を上回る:KPMG

暗号資産(仮想通貨)とブロックチェーンへの投資は2021年、過去3年の合計を上回った。世界4大会計事務所のひとつ、KPMGのレポートで明らかになった。

KPMGが年2回発行するレポート「Pulse of Fintech」の最新版によると、暗号資産とブロックチェーンへの投資は2021年、300億ドル(約3兆5000億円)にのぼった。2018年は82億ドル、2019年は56億ドル、2020年は55億ドルで、その差はきわめて大きい。

投資件数も1332件にのぼり、これまでの最高だった2018年の901件を上回った。

KPMGは、国ごとに暗号資産へのアプローチが異なっていることを強調した。特に中国によるビットコインのマイニングと取引の禁止、またそれに追随するインドの動きに触れた。結果的に暗号資産への関心はアジアで急落し、他の地域では大幅に上層した。

「ブロックチェーンを使って、重要なタスクに関連するデータ、リサーチ、分析をすべて単一の台帳にまとめ、さまざまな障壁を超えた共同活動を支援するなど、ブロックチェーンが生み出す幅広い機会への関心が高まっている」とレポートは記している。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Crypto, Blockchain Investments in 2021 Exceeded Previous 3 Years Combined: KPMG