暗号資産ファンド、前週比4倍の流入超

暗号資産(仮想通貨)ファンドは先週、流入超が4倍に増加し、ビットコインが4万ドルを回復したことで投資家センチメントがポジティブになったことを示している。

暗号資産運用会社コインシェアーズが7日発表したレポートによると、暗号資産ファンドは4日までの1週間に約8500万ドル、3週連続の流入超となった。ブラジルとカナダが資金流入の88%を占めたという。

ビットコイン(BTC)は年初からの下落を一部回復し、当記事執筆時点では4万3800ドル付近、わずか2週間前の3万2900ドルから上昇している。

ビットコインファンドは約7100万ドルの流入超となり、2021年12月上旬以来の額となった。

全体的には強気センチメントだが、イーサリアム(ETH)ファンドは約850万ドルの流出超となった。ただしその前の約2680万ドルの流出超からは小さくなっている。イーサリアムは過去5日間で16%上昇したが、この1カ月では2.2%下落している。

「イーサリアムファンドへの資金の動きは、投資家がまだ弱気なことを示している」(コインシェアーズ)

イーサリアムファンドの流出超は9週連続。

ソラナ(SOL)、ポルカドット(DOT)、カルダノ(ADA)などのアルトコインに特化したファンドはすべて流入超となった。テラ(LUNA)ファンドは約140万ドルの流入超を記録、これは運用資産残高の26%に相当するという。

イーサリアムファンドのほかには、バイナンスコイン(BNB)ファンドは約70万ドル、トロン(TRX)ファンドは約50万ドルの流出超となった。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinShares
|原文:Crypto Fund Inflows Follow Pickup in Market Sentiment