イーサリアム2.0、ステーキング総額が1000万ETHに

プルーフ・オブ・ステーク(PoS)への全面的な移行を進めているイーサリアムブロックチェーンでは、先行してPoSに移行した、いわゆる「イーサリアム2.0(Eth 2.0)」へのステーキング総額が1000万イーサリアム(ETH)に達した。Dune Analyticsのデータで明らかになった。

イーサリアム2.0へのステーキングがスタートしてから約15カ月で、大きなマイルストーンを達成したことになる。

イーサリアム2.0では、保有するイーサリアムをブロックチェーンに預け入れた「ステーカー」がノードを運営し、取引を検証する。取引の検証をマイナーに依存する現在のプルーフ・オブ・ワーク(PoW)では、検証に時間がかかり、コストも上昇、取引手数料は、混雑時に一時250ドル以上を超えた。

データを見ると、6万7040人がイーサリアム2.0にステーキングしている。ステーキングされたイーサリアムには一定期間アクセスできなくなるが、その代わり、年4.81%の利回りを得ることができる。

グラフを見ると、ステーキングは1月、2月は低迷していたが、3月に入ると急増している。

出典:Dune Analytics

イーサリアム2.0は現在、導入前のテストネット「Kintsugi(金継ぎ)」の段階にある。開発者やコミュニティは、Kintsugiを使ってさまざまなアプリケーションや機能をテストし、フィードバックを行う。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Dune Analytics
|原文:10M Ether Now Locked on Eth 2.0 Staking Contract